実験:ヘナは鉄鍋で溶かすと染まりがいいのか?
鉄鍋を久しぶりに使う。赤錆が回っている。この赤錆部分がいい。
前回、美容師Yさんからお便りにあったが、そのやりとりは、ヘナは鉄鍋で溶かして一晩寝かせるのがいい?にあるとおりだが、鉄鍋については一応、一通りの実験をしてきたつもりだが、再度、初心に戻って、実験をしてみることにした。そして、取り出してきたのが上の写真の鉄鍋。いつもは、鉄鍋で一晩寝かせるのだが、今回は、いろいろな状態を考慮して、4時間ほど、寝かせてから染毛テストをした。
寝かせ時間4時間とはいえ、もともと、赤錆が出ている状態の鉄鍋を使用したため、ヘナのペーストは溶かした直後から黒味がかり、4時間もするとかなり黒っぽいペーストに仕上がった(上の写真A)。ある意味、墨汁のような感じの色。鉄鍋でヘナを溶かす際に、片方で、普通の食器でヘナを溶かし(上の写真B)、この二つのペーストで染毛実験をして、染まり具合を比較した。また、染毛実験する際に、鉄鍋で墨汁のように仕上がったヘナペーストも上のように食器(写真A)に移し、それで実験をしました。
鉄鍋ヘナは渋めに、つまりややトーンダウンして染まる。
鉄鍋ヘナの結果は、ヘナの赤オレンジっぽい染まりの、鮮やかな部分が飛んで、渋い感じに染まった。つまり赤味が抑えられる。特に今回は、しばらく使っていない鉄鍋を使用したため、赤錆が豊富に入ったため、ペーストが短時間で真っ黒になった。酸化鉄たっぷりのヘナペーストだったため、赤味押さえが抜群にきいたように思う。
今回の染まりは、ヘナ+インディゴ、たぶん、3番とか、4番に近い染まりのようにも思える。この点は定かではないが、間違いなくトーンダウンになっているし、落ち着いた茶オレンジ色に染まっている。それは、たぶん、ヘナ+インディゴ5とヘナを交互にしたような染まり方と同じではないが近いといえるかもしれない。
実は最近は、インディゴというハーブのおかげで、ヘナの赤茶染まりをかなり暗めにまで、調整して染めることができるようになっているため、鉄鍋の出番はあまりなかった。ただ、もし、インディゴを使わないで、ヘナの赤味を抑えたいとしたら、間違いなく鉄鍋は必須と言えるだろう。
ヘナ遊トップ<実験室
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