ヘナとレモンとオイルと染色力、染毛力の関係を実験

この実験はヘナとレモンとオイルの関係……白髪染めとメンディアート（ヘナタトゥ）の染まり方比較実験の続編です。

• Ａ：ヘナ＋レモン＋オイル
• Ｂ：ヘナ＋レモン
• Ｃ：ヘナ＋オイル
• Ｄ：ヘナ

今回の実験は、ヘナタトゥ／メンディアート用のヘナ、つまり皮膚に着色するためのヘナペーストの作り方と、白髪染めとしてのヘナペーストの作り方の違いがどのようなものかを、再度、実験として検証する目的です。

メンディアート用のヘナペーストは上の写真のＡ

メンディアートでは、ヘナ粉をレモン汁で溶かし、一晩寝かせ、さらに翌日、エッセンシャルオイル（今回はクローブとユーカリを使用）をたっぷり混ぜ込んで、さらにもう一晩寝かせる。今回は、この方法でヘナペーストを作った。それが上の写真のＡです。Ｂは、念のため、レモン汁で溶かすところまでは同じですが、エッセンシャルオイルは一切くわえないで、そのままの状態で放置。つまり、Ｂはヘナのレモン溶き。

ヘナの素練り、水練りだけのものがＤ

ごく一般的なヘナは、水溶きするが、それがＤ。そのＤに、エッセンシャルオイル（今回はクローブとユーカリを使用）をたっぷり混ぜ込んんだものがＣです。これで、皮膚の上の着色試験、さらに、白髪束の染毛試験を行いました。

染毛試験、一番がＣのヘナの水溶き＋エッセンシャルオイル（クローブ＋ユーカリ）

• Ａ：ヘナ＋レモン＋オイル
• Ｂ：ヘナ＋レモン
• Ｃ：ヘナ＋オイル
• Ｄ：ヘナ

白髪束でもっとも染まりがよかったのは、Ｃのヘナの水溶き＋エッセンシャルオイル（クローブ＋ユーカリ）でした。ただし、クローブオイル、ユーカリオイルは半端でない量を足していますので、実際に、そんな量を白髪染めで人間の頭には使用することは難しいと考えますが、ただ、適量のエッセンシャルオイルを白髪染め用のヘナペーストに足して使用することで、染まりが濃くなるだろうという結果が白髪束の実験では出ています。

レモンはヘナの染毛力を弱める…Ｄはヘナの水溶き、Ｂはヘナのレモン汁溶き

レモンはヘナの染毛力を弱める、これは、もう何度となく実験し、ほぼ確定した事実となったといえる。レモン汁、アムラ、ライムなど、酸味は、ヘナの染毛力を落とします。

皮膚の着色には、レモンとエッセンシャルオイルがよい

まずは、各ペーストの、皮膚における着色力の比較をしてみましょう。（自分の）体の各部位を使用し、同じ比較テストを繰り返した。おかげで、手足はヘナシミだらけ…………。まぁ、一週間ほどで消えますけども。皮膚のおける染め時間はだいたい５分～１５分程度です。各部位の時間を正確に測定していませんので、部位間の比較はできません。

• Ａ：ヘナ＋レモン＋オイル
• Ｂ：ヘナ＋レモン
• Ｃ：ヘナ＋オイル
• Ｄ：ヘナ

ヘナの皮膚の着色力は、ヘナをレモンで溶かし、一晩寝かせ、翌日にエッセンシャルオイル（今回はクローブとユーカリ使用）を足して、さらに一晩寝かせたもの、つまり、Ａが最も濃く染まり、さらに、落ちにくい、ということが、実験結果から推定される。

ヘナの水溶きのペーストは、皮膚においては染まりも弱く、最も早く色褪せる

写真のＤ、これはヘナを水で溶かしたものだけで、最初、そこそこに着色していたものの、すぐに色褪せてきた。

写真のＡ（ヘナ＋レモン＋オイル）と、Ｃ（ヘナ＋オイル）は、色持ちがとてもいい。オイルは皮膚に着色したヘナの色持ちをさせると理解できる。これは、白髪染めにおいてはどうなのか、別途、検証実験が必要だろうと思う。次回は、ヘナの水溶きのものと、ヘナの水溶きでオイルを足したものの色持ちの違いを検証してみることにする。