ヘナ一晩寝かせにレモン汁落としで白髪染めの実験

ある方から、「レモン汁はいれるタイミングの問題かと。ヘナを溶いて４～５時間以上たって、色が発色してからレモン汁をいれると、赤みの発色や定着がいいのだと教わりました。髪に使う直前にいれてみては？」といったお便りをいただきました。これ、まはもかつてこんな話しをインドで聞いて、一時はずっとやっていたんです。ところが、あるときに、どうも（多すぎる）レモン汁は白髪への色素定着を阻害する可能性があることに気がつきました。今回は、昔、インドでインド人に教えていただいた方法、ヘナの一晩寝かせで、塗る前にレモン汁を落とす、といった方法で、白髪束を染めて実験してみました。

昨日の夜、ヘナを溶かしておきました。ヘナの重量の４倍の水でヘナを溶かし、一晩寝かせたものを、今日の朝、別々の容器に二つにわりました。これが上の写真のＡとＢ。Ａには、さらに水を少し足し、それと同量のレモン汁をＢに足して再度かき混ぜ、これで白髪束で染まりの実験をします。

Ｂですが白髪束を入れる直前にレモン汁を足してかき混ぜていると、ペーストの色から茶色味が少し失われました。Ａと比較した場合、Ｂのほうが茶色っぽさが少なくなっています。もともと同じ一晩寝かせのヘナペーストを二つに割っただけなので、レモン汁を足すことでローソニア色素が失われたのか？とも思えてしまう感じです。

ただ、レモンを髪に塗る直前に足す方法は、レモン溶きと違い、レモンの量は少なめになりますので、違いがややわかりずらいです。結果も微妙な結果となりました。

予想通り…ヘナ一晩寝かせにレモン汁落として染めた場合はヘナの染まりがやや薄くなる

結果によると、レモンは、直前であろうが、あるいは、ヘナを溶かすときであろうが、ヘナに加えると、白髪染まりを弱くします。上のＢは、ヘナ一晩寝かせにレモン汁落として染めた場合で、レモン汁を足さなかったＡと比較して、やや薄い染まりになっています。

水練りのヘナペーストに最後に加える場合は、レモン汁の量は少なめになるので、染まりの弱まりも少なめですが、ヘナをレモン汁で溶かすと、レモンの量が相当量入りますので、結果が顕著に違います。

参考記事: 必見！ヘナとレモンの関係

レモン、アムラなど、酸は、ヘナの白髪への染まりは弱めるが、肌への染まりは向上させる

このことは、前回の実験ではっきりとわかりました。

必見！ヘナとレモンの関係

ヘナに足してレモンを使う場合、肌と髪にはまるきり違ったように作用する、ということになります。実に不思議ですが、実験からはそういう結論になります。

ところが、インドでは、白髪にヘナする前に、レモンを足すと色濃く染まると思っている人が実に多い。まはもそうでした。それはたぶん、恐らく、メンディアート、肌にヘナする場合と、白髪にヘナする場合の方法がごっちゃになってしまっていたのではないか？と思われます。メンディアートでの方法が、白髪にヘナすることの方法と混乱されてしまっていたと、、、そう思います。そういう意味では、ヘナに加えるアムラも、同様の結果でした。アムラを多くヘナに配合しすぎると、ヘナの染まりを弱めます。そのことの事実を利用したのが、ヘナうっすらオレンジです。