コーヒー紅茶はヘナの染毛力に無関係…レモン(ライム=酸)は染毛力を落とす

A1 特選ヘナをコーヒーで溶かしたペースト
A2 コーヒー液
B1 特選ヘナを紅茶の煮出し液で溶かしたペースト
B2 紅茶の煮出し液
C1 特選ヘナをライム(=レモン)の搾り汁で溶かしたペースト
C2 特選ヘナを水で溶
マハラニ・ヘナを使用。マハラニ・ヘナの体積の2倍の水量で溶かしました。特選ヘナ計量スプーンに2杯、水分は計量スプーンに4杯、といった感じです。実験では、溶かして、すぐに、一斉に、人毛白髪束を入れ、1時間で洗い流しました。
インドでは、昔からヘナは紅茶で溶かすとされている。ヘナを紅茶の煮出し液で溶かし、それを鉄鍋などで8時間程度、馴染ませるのが伝統的なやり方だ。人によってはヘナをコーヒーで溶かすという。それで今日は、ヘナとコーヒー、紅茶、ライム(インドではレモンがないため、ライムを使用)、水で、人毛白髪束がどう染まるかを実験してみた。
結果:ライム(=レモン)汁で溶かしたものはヘナが染まりにくい!コーヒー、紅茶、水も大差なし。

A1 特選ヘナをコーヒーで溶かしたペースト
A2 コーヒー液
B1 特選ヘナを紅茶の煮出し液で溶かしたペースト
B2 紅茶の煮出し液
C1 特選ヘナをライム(=レモン)の搾り汁で溶かしたペースト
C2 特選ヘナを水で溶
コーヒー溶きのヘナのA1、紅茶溶きのヘナのB1,水溶きのヘナC2は、大差はなかった。大差はなかったものの、よーーく観察すると、紅茶溶きのヘナのB1が一番濃く発色しているようだ。続いて、コーヒー溶きのヘナのA1。水溶きのヘナC2は微妙に少しだけ薄いような気もするが、実際は誤差の範囲のような気がする。まぁ、大差なし。ただ、これは何度かの実験が必要かと思う。ちなみに、コーヒーに人毛白髪束を一時間つけただけのA2は、ほとんど染まっていない。紅茶に人毛白髪束を一時間つけただけのB2は、なんとなく茶渋が少しだけ染み付いているように汚れている。それだけの違いがB1の濃さなのかも?
ヘナをライム(レモン)で溶かすと、酸の力でローソニア色素が破壊される?

ライム溶かし(下写真右)のヘナペーストはいつまでも緑のまま。水溶かし(下写真左)はヘナのローソニア色素(赤オレンジ系)が展開して、ペーストが茶色っぽくなっている。

とにかく、驚きの一言。ライム、あるいはレモンの絞り汁だけで、ヘナを溶かすと、あるいはヘナを溶かす際に、ライムなどの酸を多く混ぜることで、ヘナの染毛力が激減する。その理屈は難しい。
ヘナで髪をあまり染めたくない場合は、レモン汁でヘナを溶かせばよいかもしれない

ヘナの水溶きのC2と、ヘナのライム(レモン)溶きのC1を比較した場合、 C2を10点とすると、C1は、2点程度にしか染まっていない。これを逆に利用すれば面白い。ヘナで髪を染めたくない人は、ライムやレモン、酸でヘナを溶かせばいいかもしれない。ヘナで髪を比較的染めずに、さらに、ヘナのトリートメント作用だけを、この方法で引き出せるかもしれない。
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