ヘナの実験
まは

ヘナをレモン(ライム)で溶かすとヘナの染色力が激減する…ヘナは酸に弱い

ただし、皮膚を染めるためのヘナはこの限りではない。皮膚用のヘナにはライム汁、レモン汁を使用するのがやり方だが、髪を染めるには酸は不向き。

ヘナをレモン(ライム)で溶かすとヘナの染色力が激減する

実験では、マハラニ・ヘナ(2007年10月収穫)を使用。上の実験結果の写真を見れば一目瞭然。ライム、ないし、レモンはヘナの染色力を激減させることが実験でわかった。上の写真、Aは、ヘナを水で溶かし、同時にライムでヘナを溶かし、そこへ人毛白髪束を、半分にわり、一時間、浸けおいたもの。

ヘナの水溶きとライム溶き ヘナの水溶きとライム溶き

ライム(インドではレモンが入手しずらいため、ライムを使用)で溶かしたほうは、上の写真右側のペーストは、緑っぽいままだ。これは8時間経過しても、緑っぽいままだった。つまり、ライム溶きのヘナは、ヘナの色素、ローソニア色素が展開していないかのように見えた。で、結果も、実に染まりが悪かった。

ヘナをレモン(ライム)で溶かすとヘナの染色力が激減する

ヘナの水溶き、ライム溶きをそれぞれ8時間寝かせ、再度、人毛白髪束をいれ、1時間浸け置いてみたところ、結果(上の写真のB)は同様に、ライム溶きはとても染まりが弱かった

ヘナは通常、8時間も寝かせると、色素がフルに出てくる。ところが、ヘナをライム汁で溶かすと、ヘナの色素が破壊される、か、ヘナの色素が中和される、か、あるいは、ヘナの色素が展開しにくくなる、といった結果となった。ヘナを溶かす際には、レモン汁は混ぜないほうがいいだろう。

上の写真Aの右はマハラニ・ヘナを水で溶かしてすぐに白髪束を1時間浸け置いた結果。上の写真のBの右は、2007年10月収穫・特選ヘナを水で溶かして8時間後に、白髪束を1時間浸け置いた結果。AよりBのほうがおよそ10%ほど、濃く染まっている。

上の写真の左は、マハラニ・ヘナをライム汁で溶かしてすぐに白髪束を1時間浸け置いた結果。上の写真のBの左は、マハラニ・ヘナをライム汁で溶かして8時間後に、白髪束を1時間浸け置いた結果。これも、やはり、AよりBのほうがおよそ10%ほど、濃く染まってはいるが、おおよそヘナ白髪染めとしては。ライム汁、ないし、レモン汁で溶かしたヘナはよろしくないことがわかる。


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