新しいヘナはいつも染まりがよい!?マハラニヘナの染毛力
まず、最初に、ヘナの純度を高める(純度が高い=染毛力が高い)工程について簡単に紹介しましょう。
工程1:ヘナの葉飛ばし
強い風を起こし、風でヘナの葉を遠くに飛ばす。 こうして、重たいもの、たとえば、ヘナの枝や種などを手前に落として選別する。実は、ヘナの葉の選別には、4工程程度あり、その詳細については、順次、簡単に紹介するつもりだ。
ヘナの葉の選別の4工程を経ると、最後の工程4では、かなり綺麗に選別される。 風の力と、さまざまなテクニックを駆使する。 これは、現地企業とまはとで、より選別力を高めるために、この数年、改良に改良を重ねた。
ヘナの純度を高める4工程完了後の粉砕ヘナの葉の状態
ここまで見事に選別することができるようになった。 これは、ヘナの葉が粉砕されている状態で、ヘナの葉の原型はない。 柔らかいヘナの葉を砕きながら、フルイにかけて落としていく。 硬い部分、繊維質の部分は粉砕されにくいため、細かくならず、 メッシュにかかって、回転しながら、排除されるという仕組み。 そして、さらに、実際は、ヘナの葉以外の部分の選別工程は、最後にメッシュにかけるという、もう一工程ある。
粉末化前のヘナの純度を高める最後の工程は、手作業!!!
第二選別後の、粉砕されたヘナの葉を、 大きめのフルイにささっと通すことで、
フルイに通らない大きめのもの、つまり繊維が多い部分は、 右下にたまる。 上の写真の右下にたまった繊維質の多い部分は、すべてインド国内用に転用される。 そして、驚くなかれ、第三選別後に、ここまでヘナの葉の純度があがる。
実は、選別工程はここで終わらない。 さらに第五選別、第六選別まであり、 ファイン粉末は、第七選別を行う。 ファイン製法によってできるファイン粉末は ヘナの葉に含まれる葉脈部分ですら取り除かれ、 繊維質がない、ヘナの葉の純度が、限りなく100%に近い。 ちなみに、第六選別まで行った場合、 最初に10トンのヘナ葉を原材料として投入した場合、 6~7トン程度が選別される。 つまり、3~4トンが除去され、砂分などを除いた繊維質が多い部分はインド国内市場へと転用される。 これだけの選別工程を行う製法は、もちろん、マハラニヘナのためだ。 最高の品質のヘナ葉を選定、 さらに、その純度を高めることで 最高の染まりのヘナを届けることができるのです。
染まり良好!2012年産のヘナは保温45分染めで5~10%染毛力アップ!
ほらね!今年、2012年産は、昨年の、な、なんと石臼挽きと比較して、5~10%と発色がよい。これは、すでに5回以上、同様のチェックを、アットランダムに抽出して行い、同様の結果が出ている。
保温は、38度~40度の間に保温した。体温や保温キャップを使用した場合の想定で、発色を加速化させるためだ。また、ハーバルヘアカラー(ヘナ+インディゴ)として使用した場合、短時間での発色が決め手となるため、、実験したが、大変に良好な発色結果が出ている。
ただ、 でも、まてよと、よくよく考えると……
新しいヘナは常に染まりがよい!なぜなら、鮮度=含有色素が高い、つまり、時間が経過していくと、じょじょにヘナの色素は減退していくからだ!!!
2011年産マハラニヘナ石臼挽きも極上のヘナの葉を使って、同様の工程で純度を高めた製品。しかし、2012年のほうが染まりがいい。そういえば、去年の2011年産も、2010年産より染まりがよかったし、、、、そういえば、2010年産も、テストしたときは、2009年産のヘナより発色がよかった、、、ってことは!
ヘナと畳は新しいほうがよい!
という結論なんです。染毛力は新しいほうが高いだけではありません。鮮度がいいと臭みが少ない。だから、使用していて気持ちがよいのです。
常温で一晩浸け置いてみたところ、それでも、新しいヘナ2012年産のほうが5%高いことは確認できた。実は、それ当然なんです。だって、去年のものと比較して、5%~程度、発色が高いものを探して、ここまで苦労して選定しているんですから。。。。ヘナに含まれるローソニア色素は1年で、保管がよいものでは、おそらく、5%~10%減退します。保管が悪ければ、さらにもっと減退するでしょう。当然、去年のものと比較したら、さらによいものが、鮮度がよい状態では必ずゲットできるはず、、、、という考え方で、現地で選定しているのです。ただしただし、実際は、2011年の石臼挽きクラスの染まりのヘナを探すのは、簡単ではないのです。2012年産マハラニヘナ(04)のヘナ葉を集めるのに、3週間かかってますし、まだまだ、足りないので、探している状態。12月第一週までには確保したいと思ってます。
- ヘナの実験