
ヘナは酸に弱い…多過ぎるアムラはヘナの染毛力を阻害する

アムラには、生の状態ではレモンをしのぐビタミンCが含有されているとされる、、それほどに酸が強いということだ。
アムラの実はライムとよく似ている。味もすっぱく、ビタミンCが豊富に含有されている。ヘアケアにあっては、髪にハリとコシをつけ、よい髪を生やすとされている。酸性のため、頭皮を清潔に保つ。
この数日、ヘナにライム(インドではレモンが入手できないためレモンに相当)を混ぜて、白髪束を染めてみたところ、ライムはヘナの染色力を妨げている、ということが実験結果からわかってきた。つまり、レモンはヘナの染色力を落とすといことになる。そのときに、ふと、思い出したのが、インド伝統のハーブ、アムラのことだった。アムラはヘナと相性がよいハーブとして使われるが、実は、アムラはレモンやライムと兄弟姉妹で、酸味が強い。ビタミンCは、生の状態では、レモンやライムを凌ぐ含有量だという。このアムラの粉末をヘナに混ぜて人毛白髪束を染色してみたらどうなるだろうと、早速実験をしてみた。
ヘナの水溶き(下写真左)と、ヘナにヘナの30%のアムラを加えて水溶きしたもの(下写真右)を比較


水溶きしているときに、あれと、アムラを混ぜているほうは、ライムを混ぜたときのように、ペーストが緑がかっている。生のライム汁ほどではないが、アムラをヘナの30%ほど混ぜた場合でも、ヘナを水で溶かしただけの場合(上写真左)と比較してヘナ+アムラのペーストが少し緑っぽく見える(上の写真右)。アムラの酸がペーストが茶色っぽく変色するのを妨げ、同時に染毛力も殺いでいると考えられる。
アムラなどの酸は、ヘナ染毛力を激減させる!

結果にがく然としてしまった。ヘナにヘナの30%ほどのアムラを加えたところ、ヘナの染毛力が激減してしまった。 ところが、インドでは、伝統的にヘナにアムラが配合されることが多い。これは恐らく、色味という点よりも、髪によいハーブとして、頭皮を清潔に保つために配合されてきた?と考えたりもした。もちろん、アムラの配合量の匙加減が、少量であれば、さほど染まりには影響がないだろうと考えられる。ただ、量を減らしていけば、そもそも、配合する意味も薄れてくる。微妙な匙加減ということだろう。恐らく、ヘナ1:アムラ1で白髪染めをしたら、ほとんど白髪は薄くオレンジにしか染まらないと思う。
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