実験:マンドゥール(酸化鉄粉)配合のヘナ染めで、ヘナの赤味抑え実験
マンドゥールは鉄を粉末化し、空気にさらすことで酸化させたもの、つまり酸化鉄粉
16世紀にかかれたアーユルヴェーダの文献にババプラカッシュというのがあるそうだ。その文献にはヘナにマンドゥールを使用するとあるそうだ。正しい使い方としては、お湯を煮立て、そこに適量のマンドゥールを落とし、さらに酸化を促進させるためにアムラも少し落として火を止め、一晩放置すると翌日には、どす黒い液体になる。これでヘナを溶かし、ヘナをするという方法が一般的なやり方だろう。
思い切って、マンドゥール(酸化鉄粉)自体をヘナに配合して染まり方を実験してみた
今回は、ええいということで手抜き実験をしみてた。つまりマンドゥールを思い切ってそのままヘナに混ぜて熱湯で溶かし人肌に冷めたころに白髪束で染毛実験をしてみた。
ヘナに、20%ものマンドゥールを混ぜ、熱湯で溶かしてみたところ(上の写真B)、30分もすると黒味がかったペーストになった。それに対しヘナ100%のペーストはいつもの色、茶色っぽい色だ(上写真A)。溶かして30分経過した頃、そこに白髪束(ヤギ毛)を1時間投入して染毛実験を行った。
マンドゥール入りヘナも、鉄鍋ヘナと同様に、渋めにトーンダウンして染まる。
実験結果では、ヘナに特徴的な赤オレンジ色が見事に抑えられ、茶系に染まっている。テストが終わった後、そのペーストをそのまま使って、まはの頭に乗せ、1時間、白髪染めを行った。洗い流すときに、結構、きしむ。。。。何しろマンドゥールが20%も配合されているからだ。鉄分は髪をごわつかせるが、マンドゥールが、微粉末とはいえ、20%も配合されているので、一層髪をごわつかせるのだろう。ただし、髪を洗い流したあと、ごわつきながらも、髪に腰がついてボリュームがかなり増えた。鉄分というのは、骨組みにも使用されるが、髪がしっかりして立ってくるのか、などと思ってしまった。
白髪が多くなく、ヘナの赤味を抑えたい方におすすめ
ヘナにマンドゥールを少し溶かしこみ、そのまますぐに使用しても、ある程度の結果、つまりヘナの赤味を抑える結果が期待できることがはっきりとわかった。この方法だと、髪が多少ごわつくという欠点があるが、いままでのように、ヘナを鉄鍋で一晩寝かせる必要がない。さっと練って、すぐに使える方法としてはとてもおすすめな方法だといえる。
一般的に、ヘナをすると、黒髪に色は入らないとはいえ、実際は、微妙に色が入ってしまう。ヘナの染まりは、ぱっと見…染まっているかはわかりにくいが、光に当てると…赤っぽく染まっている。髪を持ち上げ光があたると ヘナカラーがよくわかる光にあたった場合などに、ヘナカラーは赤オレンジに光ります。暗いところでは、染まりはわかりにくいです。
ヘナペーストに酸化した鉄分が混ざることで、こうした赤味発色がかなり抑えられます。ヘナで黒髪が赤っぽく発色したら困る場合は鉄鍋やマンドゥールがおすすめですが、あまり鉄分が多くなってくると、髪がごわつき、きしみはじめるので配合には注意が必要。
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