ヘナは鉄鍋で溶かして一晩寝かせるのがいい？

参考記事: 実験：ヘナは鉄鍋で溶かすと染まりがいいのか？; 実験・ヘナを鉄鍋で寝かすと、白髪が濃く染まる？; ヘナと鉄鍋について; 鉄鍋注意報２安い鉄鍋は逆に危険かも！ヘナに安い鉄鍋はやめましょう！; Ｍさんからの緊急リポート！ヘナに鉄鍋注意報！

ヘナは一晩寝かすのが良いか？それとも溶かしたら早めに塗るのがよいのか？

美容師Ｙさんからお便り：まはどの、最近の実験結果を見ました。この１０年のやり方を根底から覆す実験結果に呆然！！仮結論：溶かした直後～当日が最も染毛力が高いだろう。には、ショックが隠せなーーーい。呆然自失ですよ～～なんせ今までお客様に「ヘナは鉄鍋でひと晩寝かせることが最高！」って、言ってきたんですから。

これがまは愛用の鉄鍋・・・ヘナ用ボールは油を塗ったりしないため、放置しておくと錆びつく・・・まはも最初、これでいいのかいな？って思っていたけども、この錆びがよいんだと・・・はじめてしった。ただ、ヘナを練る前にこの錆びは軽く洗ってから使ってます。ヘナと鉄鍋について

いえ、まだ、わからん！鉄鍋で一晩寝かせが正しいかもです！

まは： いえ、ほんと、わからん！ただ、実験はあくまで実験………そこが楽しみ、面白味。やはり、昔から言われ続けてきたことには理由があるわけで、一回や二回の実験の結果でどうこうということでもないと思います。仮に実験で出てきた仮説が見事間違っていても、やっぱり昔からやられてきたことが正しかった！と最終的に判明したとしても、そのプロセスを楽しむ！って感じかな………

ヘナ染めというプロセスはヘナ染め後１週間を視野に入れて見る

美容師Ｙさん：もう、そうなると鉄鍋ももはや関係ない！！

まは： いえ、そんなことはないと思う。鉄は、色の定着と関係ありますよね。昔から染色には必ず鉄が触媒として使われてきましたよね、染めと鉄は切っても切れない関係です。まず、ヘナ染めというプロセスを考えるときに、ヘナ染めをした直後から、最低でも１週間を視野にいれて、考える必要があると思います。

１）ヘナ染めした直後に、白髪がどの程度、しっかり染まるか？

２）ヘナ染めした後、３日くらいで、ヘナ染まりした白髪の赤オレンジ色の発色がどこまで伸びていくか？つまり、色がどこまで深まっていくか？通常は、ヘナ染め直後は赤っぽくても、３日間かけて、酸化して、その発色が暗めに落ち着いていく。その色の伸びがよいものが高品質なヘナと考えられる。

参考記事: よいヘナとはどんなヘナか？実験「染めた後、発色がさらに深まる

３）色持ちがよいか？たとえば、ヘナ染めした後、１週間で、どんどんと色落ちしてくるヘナは、そのヘナの色素、ローソニアの品質が悪い。色の持ちは、ローソニア色素の性質と関係があり、その意味で、通常、ソジャットのヘナのローソニアは品質がよく、グジャラート州産出のヘナのローソニアの品質は低い…つまり色あせやすい、色落ちしやすい。

４）ヘナ染め１週間後、色落ちさせにくくするには、恐らく、鉄鍋などの触媒により、しっかりと髪に定着させたヘナが、色落ちしにくいと予想している。

まは： この４）の観点では、恐らく、鉄鍋で寝かせたヘナは最もよいだろうと考えられる。鉄鍋で練ったヘナは、ずばり、１週間後に違いがはっきりと出てくるのでは？と予想しているが、その実験を今度、実際に行ってみます。

ヘナを一晩寝かせての意味は、一晩＝だいたい８時間くらい。たぶん、２４時間だと長すぎる

まは： 注意すべきはこの図です………

上の図はヘナを溶かし、使用前にペースト状態で寝かし時間はどの程度がよいか？より

まは： 昔から言われていることは、ヘナは一晩寝かすと、、、、つまり一晩とは、おおよそ８時間くらいなんですね。それは、昼間だったら、朝、練って、夕方に塗る感じ。。。。これくらいが、鉄鍋の鉄成分がにじみ出て、ちょうどいいくらいなのかもしれません。ところが、２４時間経過してくると、今度は、じょじょに染毛力の減退が始まるので　２４時間では長すぎる。だから、ヘナは一日置いてとは言わず、一晩寝かせてと、「一晩」＝「８時間くらい」という話しじゃないかな？と、勝手に推論してます。

美容師Ｙさん：でもこれは、早速私もやってみようと思います。お店でのやり方は今までヘナを水で溶いて鉄鍋に溶いてひと晩寝かす。それを使う直前で温める。という方法でしたが、直前で温める、と言うことではなくて、染毛には「熱湯でとく」と言うのも大きなポイントですよね。北海道は寒いのでさめてからは温めて使うことになるでしょうが、、。鉄鍋は引き続き使用してみます。染毛力に限らず鉄分はからだや毛根にもいいでしょうから。

まは： これは、むしろ、一晩寝かせないでやる一般の方々向けの、朗報だと思ってもらったほうがいいかな………。ヘナ一晩寝かせるのかぁ～ああ、面倒、やめたと、なるよりも、溶かして、文明の利器ブレンダーで、じゃーーーとやれば、塗れます、簡単ですって、そんなアピールみたいに思ってもらったほうがいいかも。。。。

昔からヘナに鉄鍋の意味は、恐らく、赤味を抑えるということもあるのでは？

まは： 鉄ですが、まはは、いまは、再考中ですが、これは、色、色の定着と関係あんのじゃ？ないかとうことが一点と、鉄鍋を使うと、発色が少し茶系になる、暗めになるんですね、それが大きな理由じゃないかな？と思ってます。素練りで、ヘナをステンレス容器などで溶かしたものと、鉄で溶かしたもの、これを一晩寝かせて、染めると、鉄のほうが赤味が少ないんです。インドは、インディゴをヘアケアに使って、色を暗くする方法を知らなかったので、ヘナだけで、白髪を少しでも落ち着いた色に、茶色系にするには、鉄鍋であると、言い伝えてきたのだとも考えています。