ヘナの実験
ヘナの色素は高温に弱い……機械挽きによる色素損失度合い検証
2012年12月12日ヘナの産地からレポート
ヘナを機械(高速粉末化装置)挽きすると、高温で色素が損失する
現在、ヘナの本番機械挽きが進行中。。。。マイベストヘナは、マハラニヘナ石臼挽きと、マハラニヘナ・ファイン粉末 になる予定で、マハラニヘナ・ファイン粉末は木目細かさが重要なため、機械挽きしている。この同じ葉を高温にならないミルでテスト粉末( 粗挽き)にしたものと比較したら、予想通り、高速粉末化装置にかけたマイベストヘナには、一定の色素損失があることが確認できた。(上写真、Bは5%ほど、色素が損失している)
これが高速粉末化装置。一日何トンもヘナを粉末化できるが、ヘナは瞬間的に200度近く加熱される。
高速粉末化装置は大変に重宝な道具だが、欠点が一つある。それは粉末化装置のチェンバーをヘナが通り抜ける際に、瞬時ではあるがヘナが200度に加熱される、これにより、ヘナの色素がわずかではあるが損失されると考えてきた。それが、今回、まったく同じヘナの葉を低温粗挽きしたものと、機械挽き(高速粉末化装置挽き)したものと比較してたところ、その仮説が正しいかもしれないという結果がでてきた。
ヘナを石臼で低温で挽くことにより、ヘナの色素は100%保たれる
ヘナの色素は80度以上になると損失が始まると仮説をたてている。 50~60度以下の場合は、色素は失われないと考えている。そこで、まはは、インド伝統のヘナ挽きの方法に注目した。それが石臼挽き。これぞ本物のヘナ!インド伝統のヘナ石臼挽きにあるとおり、石臼挽きでは、石臼が50度程度にしか加熱しない。まさに理想的な温度なのである。
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