マハラニ・ヘナ

ヘナの実験

ヘナを溶かすには何ccの水?パート2 三種類のヘナで検証比較……ヘナが劣化するとヘナ粘度が落ちる?

実験では、2007年10月収穫マハラニ・ヘナと2006年11月収穫マハラニ・ヘナ、2005年11月収穫マハラニ・ヘナで実験を行いました。収穫年度が異なる三つのヘナの溶き加減は?ちょうどよい同じくらいの練り加減にするには、どれくらいの水加減がいいのか、実験してみました。


各ヘナとその適量の水の溶き加減

各ヘナ100gに対して実験

ヘナの種類 適量の水加減 重量比 コメント
2007.10
ヘナ100g
400g-450g 4倍~4,5倍 これは前回の実験と同じ結果だった
2006.11
ヘナ100g
400g-450g 4倍~4,5倍 驚いたことに、2006.11マハラニ・ヘナの練り加減は、2007.10のと同じ。
2005.11
ヘナ100g
300g-325g 3倍-3.25倍 ヘナの粉も茶色っぽく、明らかに劣化している。水に溶かしてすぐに茶色のペーストになり、臭みが強く、このヘナでヘナしたら耐えられないという感じ。2006モノ、2007モノと比較したら粘性が明らかに少ない。ヘナの体積の3倍の重量の水がちょうどよい加減だった。劣化しているとヘナ特有の粘り気がかなり減るようだ。粘り気がないため、保水性がない。

劣化したヘナは保水性が落ちる、つまり、水の量をたくさん加えることができない

2005年11月収穫マハラニ・ヘナはかなり劣化していた。劣化していたのは、一度、開封した後、そのまま長期保管していたものだったため、品質が劣化していた。ただ、この2005年のロットは、実は、収穫後すぐに粉末化され、そのまま1年近く保管されてからアルミパックに充填、製造されたロットだった!……製造された時点で恐らくかなり劣化していたものと思う。実は、このときの経験から、2006年のヘナからは、収穫後、保管をせず、5ヶ月以内にすべての製造を完了するようにし、さらに、現在では収穫から2ヶ月程度で真空パック製造をしているため、鮮度がよい状態で長期保存が可能になっている。

ヘナが劣化するとヘナ粘度が落ちる?仮説:ヘナの粘度とヘナの鮮度には関係がある:

今回、明らかに劣化していると判断されるヘナを使って実験してみた。結果は歴然としていた。劣化しているヘナにも、もちろん、粘性はあるが、しかし、鮮度の高いヘナと練り比べると、明らかに粘り気が少ない。

ヘナを劣化させる要因

要因 コメント
ヘナは光に大変に弱い。緑色の新鮮なヘナの粉も太陽の直射光に数時間、あてると茶色に変色、劣化してしまう。一度、粉末化されたヘナの鮮度を保つには太陽光線から遮断する必要がある。また、ヘナの葉の状態であっても、長時間、太陽にさらしすぎると茶色に変色し、それを粉末化すると茶色の粉末となる。また、直射日光にさらさなくても、通常の日陰ほどの光に長期にわたってさらされると、ヘナは変色劣化する。鮮度の高いヘナの粉末は、抹茶のような香がするが、劣化しているとその香ばしさが減少する。熟練すると、この香りをかいだだけで、ヘナ粉末がどの程度の状態かがわかる。
湿気 インドの雨季(6月~9月頃地域によって多少異なる)に保管されていたり、製造されたヘナは、湿気をより多く含んでいる可能がある。湿気が多いと微生物が繁殖しやすくなったり、カビっぽくなったりする。特に雨が降り続くと、湿度があがり、大気中にカビが大量に発生し、まるで日本の梅雨のような状態が長く続く場合がある。だから、雨の時期に製造されたものは、湿気やカビなどを含んでいる可能性が高く、良好な状態で長期保存ができない(劣化が早い)と考えられる。
温度 温度は通常の範囲であれば、大きな影響を与えないようです。さすが暑いところで育つハーブといったところか。





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