ヘナの実験
ヘナ前にオイルで頭皮マッサージするとヘナの染まりがよくなる?悪くなる?実験オイルとヘナの染毛力の関係

インドでは伝統的にヘナ前にオイルで頭皮マッサージをする。オイルはヘナの染色力にどう影響するのか?オイルがヘナの染色力を妨げるのか?あるいは、向上させるのか?人毛白髪束を使用して実験してみた。
実験では、マハラニヘナと、ブランミーオイルを使用しました。実際にはどのオイルでも同様の結果になります。まず、ヘナを水溶きし、4時間馴染ませて、ヘナのローソニア色素をかなり出してから、ブランミーオイルの量少なめ、中程度、多い目に足してかき混ぜ、すぐに人毛白髪束を追加して、1時間して、染まり具合を比較しました。これは、ヘナを馴染ませた後、頭皮のオイルマッサージをして、油のしみこんだ頭皮、髪にヘナを塗るということを想定して、白髪束を浸ける直前にオイルを混ぜ込んでいます。
水 | ヘナをヘナの体積の2倍の水で溶かし、4時間寝かせて、1時間、人毛白髪束を浸けた |
油1 | ヘナをヘナの体積の2倍の水で溶かし、4時間寝かせ、ヘナの体積の25%のオイルを加え、1時間、人毛白髪束を浸けた |
油2 | ヘナをヘナの体積の2倍の水で溶かし、4時間寝かせ、ヘナの体積の50%のオイルを加え、1時間、人毛白髪束を浸けた |
油3 | ヘナをヘナの体積の2倍の水で溶かし、4時間寝かせ、ヘナの体積の75%のオイルを加え、1時間、人毛白髪束を浸けた |
※ブランミーオイルや、マハラニヘアケアオイルは、ヘナ前の頭皮マッサージによく使われるオイル。ベースオイルはゴマ油で、ハーブのエキスがアーユルヴェーダ製法でゴマ油に抽出されている。ブランミーオイルは特に神経を和らげる。ブランミーオイルとヘナで心が落ち着く。マハラニヘアケアオイルには、ジャスワンドなど、各種の育毛ハーブが抽出されている。マハラニヘアケアオイルとヘナで頭皮活性、よい髪を育てる。

油3は、実に、ヘナの体積の2倍の水を加え、4時間寝かした後、ヘナの体積の75%のオイルを混ぜたものだ。これは、相当な量のオイルになる。最初、オイルを落とすときに、もちろん、表面にオイルの層ができる。すぐにはオイルは馴染まないからだ。で、スプーンでかき混ぜていくと、なんとも、不思議、オイルがすーーーとヘナペーストに吸い込まれるように馴染んでいった。油3の表面には油がそんなに混ぜられている、といった形跡はない。
オイルはヘナの染色力を妨げない

そして、驚きの結果が上の写真。油3、ヘナの75%ものオイルを追加しても、なんと、なんと、染まりは全然変わらない。白髪束の染まりに関していうと、かなりの量のオイルであっても、染まりが悪くなる、といったことは認めることができなかった。もちろん、油をベトベトに塗ってしまえば、染まりにくくなるかもしれないが、頭皮マッサージで髪と油に多少オイルが沁み込んでいる程度では、ヘナの染毛力を妨げることはないと予想できる結果だった。実は、ヘナは髪から髪に必要なオイルをとりすぎる。事実、ヘナだけで(オイルなどを使用しないで)ヘナした後、髪と頭皮は乾燥したかのように感じられる。これはヘナで髪から油が落ちすぎしまったためだ。だから、インドでは伝統的にヘナにはよい髪が生えるようにとオイルが使われる。これは、オイルで髪を養うと同時に、ヘナによる髪の油切れ、髪の乾燥を防ぎ、仕上がりを向上させるという一石二鳥の方法のために、やられてきた方法だろうと、考えています。
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