本当にヘナのローソニア色素は熱湯によって破壊されるのか?ヘナを熱湯に溶かしてもよく染まっている!
熱湯で染まりが良く見えるという、矛盾する実験結果。
ヘナは熱湯で溶かすと、ヘナの色素が破壊されると伝えている。ところが、ヘナのやり方の説明書などに、ヘナを熱湯で溶かすと書いてあったり、ヘナを熱湯で溶かすとよく染まると説明しているサイトがあったりする。かと思うと、ヘナ遊でも、以下のような実験もあったりする。
この結果を見ると、 どっちやねん!ヘナは熱湯で逆に濃くみえるじゃないか!となってしまうが、実は、これらの実験の方法が違う。 実験のやり方次第で、つまり、溶かし方次第では、ヘナを熱湯で溶かしたほうがよい結果に見える場合がある。ここが実に難しいところ。 じゃ、事実を正確に言うと……
ヘナの色素は高温に弱く、一定時間以上、90~100度程度の温度にさらされると、ヘナの色素の破壊は顕著となる。
まさにこの写真がそれ。これは、ヘナを熱湯で溶かし、熱湯に近い状態を10分程度、保持したペーストにて、染毛実験をしたものだ。
ヘナの色素は熱に弱い。
これは間違いのない事実なのです。
ただ、容器にヘナを落とし、熱湯で溶かしても、ヘナの量と熱湯の量が少ない場合、たとえば、20g~30gを溶かした程度では、熱湯が100度あったとしても、かきまぜているうちに あっという間にペーストが70度、60度と下がってしまう。
あるいは、冬場などは、熱湯で溶かしても、ペーストは間もなく60度程度に下がってしまう。こういう場合は、ヘナの色素はあまり破壊されない。というか、寒い冬などは、逆に熱湯で溶かすくらいのほうがいいのかもしれない。。。冷えますからね。。
だから、30秒や1分程度、ヘナが熱湯に接していたとしても、その程度だったら、ヘナの色素は持ちこたえ、顕著に弱ることがないのだ。逆に、ヘナ少量の場合は、ヘナを熱湯で溶かして、1分程度で、60~70度程度で、ほくほくの頃合になって、あったかい状態で白髪束を投入すると、よーく染まります。
ですので、正確に言うと、ヘナの色素は、一定時間以上、高温にさらされると、破壊されてしまう と、こういうことになるのです。例えば、実験で、ヘナ100gを、熱湯400gで溶かします。この場合は、ヘナは簡単には冷めません。長時間にわたって、90度以上の状態が維持されます。 この状態では、ヘナの色素は多いに減退してしまいます。疑われる方は、実験をしてみるといいでしょう。 ヘナの色素は一定時間以上の高温に弱いのです。
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