ヘナのローソニア色素は熱湯によって破壊される
ヘナの色素:ローソンは熱に弱い
ヘナと熱との関連性を実験してみたが、ふと思いついたことがあった。染める際にヘナを熱湯で溶かすと、100度の熱のために、色素は破壊される。
上記の実験でも明白だが、ヘナに含有されるローソニア色素は100度近い熱に弱い。ただ、ぬるま湯や50度程度の熱には問題がなく、逆に染まりがよくなるようだ。
染まったヘナも熱に弱いだろう……
染める際に、高熱にさらすと、ヘナに含有されるローソニア色素は破壊されてしまうが、それでは、白髪束などに染まった状態のヘナ、赤オレンジに染まった白髪束を高温にさらしたら、やはり色素は破壊されるだろうか? ヘナに含有されるローソニア色素の性質を調べる意味で、いったん赤オレンジに染めた白髪束の片方を、熱湯100度のお湯に10分間漬け置いて、乾かして、色落ちなどがあるのかどうかを確認してみた。
上の写真の、AもBももともと同じ白髪束で同じように染まっていたもの。その赤オレンジ色に染まっていた片方(A)を割って、熱湯に入れ、10分間放置してみたところ、赤オレンジ色が大分と薄くなってしまった。ヘナの色素の色落ち、あるいは、破壊による消失と考えられる。
石臼挽きでヘナを低温粉末化すると、ヘナの色素を破壊せず、結果として、よく染まるヘナとなる。
ヘナを機械で粉末化する際、瞬間的だが、200度近い高温にさらされる。高速で釜の中を回転する高温の鉄のハンマーと接触するために、瞬間だがヘナは200度に加熱される。そして、クーリングのためにパイプの中を吹き飛ばされホカホカの状態で吐き出されてくる。まはの観察では、この機械粉末のプロセスで何がしかのローソニア色素が失われていると見ている。だからこそ、50度程度の低温で粉末化できる石臼挽きに注目したわけなんです。
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