ヘナ、不作の年は畑に育つゴールド(金)
こんな方の農園でヘナが育ち、収穫されてます
写真は、農園主の奥さん。収穫し乾燥させたヘナを麻袋に詰めているところ。にこりともせず、不動な感じで、淡々と袋詰めしている。鼻のところに大きなものがぶらさがっているが、近くにいた息子さんが、嬉しそうに、あれはゴールド(金)だという。純金で、相当な価値があるようだ。そういうと母親に見せてやれよと合図すると、母親は無表情に頭にかぶっていた布を少し上にあげた。すると、かなりでかい金が顔を出した。
インド人は紙幣というものをあまり信用せず、お金がたまると、「金」などにして身に着ける習慣がある。このオーナーの奥さんは、鼻だけでなく、首や耳、いたるところに金の装飾品を身につけている。今年はヘナが高値だから、また金の装飾品が増えるに違いない……。
そんな価格じゃ、売らないよ
ここは、インドでも、最高の品質のヘナが育つ土地。とにかく灼熱。ヘナは暑ければ暑いほど、色素を濃くする。しかも、雨が適度に少なく、足りなさ過ぎず降ることが条件。言い換えると雨は降りすぎると、品質、へナの染毛力の源であるローソニア色素の含有量が減る。そういう意味で、この土地はソジャットより太陽が倍暑く、ソジャットより雨が少ない。だから、いいヘナが育つわけだ。で、女性が袋詰めしているヘナの品質を調べたら、案の定、極上。さっそく「いくらなら売るか?」と聞いたら、とんでもない価格を言ってきた。それは高すぎるよと、いま市場では最高の品質でも○○の値段だよ。どうだろう、○○の値段で売らないか?と聞いたところ、あっさりと断られた。彼らはヘナの価格はまだまだあがると考えている。
今年は、ヘナの産地の農民は、実に強気。なかなかヘナの葉を売ってくれないのが現状。彼らの言い値は、実に信じられないような価格にまであがり、彼らにしてみたら、彼らが好んで身につけるゴールドのようにも見えるのに違いない。にっこり笑う息子さんが、今年は笑いが止まらないという感じで微笑んでいる。
ヘナ遊写真集
ヘナの写真 1
朝のヘナ畑散策……ヘナの若木と老木(2013年3月18日)
新鮮なヘナ葉は牛たちのおいしい朝食!(2013年3月17日)
これがヘナやハーブの高速粉末化装置だ(2013年3月8日)
熱くなってきた!ヘナが熱い太陽の下、成熟を始めている(2013年2月28日)
季節はずれの雨に寒く、どんよりと曇るヘナの産地
ヘナの赤オレンジ色の色素は、ヘナの命、生命力だ
雨がいっぱい、太陽がいっぱい、そんなヘナ畑で幸せな気分
ヘナはインドの結婚式に欠かすことができない
ヘナ不作、農民の笑顔
ヘナ、不作の年は畑に育つゴールド(金)
ヘナの葉のよしあしとは…
ヘナ市場で
ヘナするインド女性
ヘナするインド女性
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