東洋のヘアケアと西洋のヘアケアの違いは予防医学と対症療法といった感じ
お便り:こんにちは。はじめてお便りします。興味津々でサイト読みあさっています。有機ヘアケアという考え方があり、なるほどと目から鱗でした。髪にはシャンプーしたり、トリートメントしたり、ヘアダイしたりと、そう思っていましたが、インドのヘアケアの考え方はどうも違うようですね。
現代の生活はアメリカンナイズされ……過ぎている
ヘナでトリートメントしたりヘナやハーブで髪を洗ったり……そうは言ってい ますが、実は、東洋の考え方では、ヘナでトリートメントも、ヘナやハーブで髪 を洗うのも、違いはないのです。
現代という時代は、西洋の考え方、特にアメリカンナイズされた発想が定着して いるため、それで、シャンプー、リンス、トリートメント、などという用語が使 われていますが、インドでは、このシャンプー、リンス、トリートメントなどと いう考え方はありません。ただ、そうは言っても、現代人は、これらの用語に慣 れているために、ヘナを長い時間行ったらトリートメントと言い、短時間行った らシャンプー、などと言いながら、現代用語に、なんとなく帳尻を合わせている にすぎません。でも、実際は、東洋のやり方では、シャンプーもリンスも、トリー トメントも、大差のないものと考えてください。
東洋のヘアケアのやり方と西洋のヘアケアの、違いはなんでしょうか?…… 簡単に言ってしまえば正反対、180度違う
その違いは、西洋のヘアケアを農薬と化学肥料を中心とした集約的で画一的な現 代農法と例えると、東洋のヘアケアは、有機な堆肥でよい土を育てる小規模な非 集約的農法なんです。
農薬と化学肥料を駆使した現代農法は、見た目重視。見た目に美しい野菜を画一 的に生産します。見た目は美しくても、その見た目の美しさは、農薬や化学肥料 によって保たれているのであり、実際は、自然に育った感じというより工場生産 に近い感じで、あまり健康的では ありません。それに対し、有機農法は、確かに見た目は西洋農法と比較したら劣 りますが…虫食いがあったり形が悪かったりしますが、味わい深く、より自然な 味で、うまいと感じることができるのです。
西洋現代農法では、害虫が発生したら、農薬散布を行い、駆除します。
西洋ヘアケアでは、頭皮と髪に雑菌が繁殖しないように、頻繁に、石鹸などで消 毒、殺菌し、雑菌を駆除し、西洋医学の対症療法のようです。
有機農法では害虫が発生しないようによい土を作る
それに対し、 有機農法では、まずは害虫が発生しないように、有機な堆肥を投入したりして、 土作りに専念します。よい土を作れば、おのずとよい野菜が育つと、どちらかと いうと予防医学的です。 東洋のヘアケアでは、頭皮や髪に雑菌が繁殖しないように、清潔に保つように、 ヘナやハーブで髪を定期的にケアしたり、オイルを適切に使用します。 ヘナやハーブ、オイルが有機な堆肥に相当します。 東洋のヘアケアと西洋のヘアケアには、こういった大きな違いがあると考えてい ます。つまり、西洋のヘアケアでは、汚れは毎日落とす、だから、毎日、清潔に と石鹸を使いますが、東洋のヘアケアでは、汚れにくい状況を作り出すように注 意し、汚れにくくなると、髪を洗わなくても清潔さは何日も保たれるわけです。
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