インディゴ

インディゴの染色力とヨーグルトの関係:ヨーグルトよ、お前もか!

インディゴの水溶き、水+ヨーグルト溶き

インド伝統のやり方:ヘナ+ヨーグルトのヨーグルトは白髪束の染まりに影響する?での実験結果から、ヘナの染色力はヨーグルトを多く混ぜても衰えることがないことがわかりました。ではインディゴの染色力はヨーグルトによってどう影響を受けるでしょうか?ヨーグルトによってインディゴが染色力が増す?弱まる?、あるいはまったく関係ない?ということで、今回はインディゴにヨーグルトを混ぜて人毛白髪束の染毛テストを行いました。

マハラニ・インディゴを使用。ヨーグルトは市販の普通のヨーグルトを使用。水溶きは、特撰インディゴ1(体積)に対し2倍の水を混ぜ込んだ。水+ヨーグルト溶きは特撰インディゴ1に対し、1の水と1のヨーグルトで溶かした。

インディゴの水溶き、水+ヨーグルト溶き

水+ヨーグルト溶きのほうは、大変になめらかに塗りやすそうな、ちょうど頃合のよさそうな、クリーミィな仕上がり。水溶きのほうはシャブシャブしている。水溶きのほうは、塗るには、ハケがないとボタボタと垂れそう。人毛白髪束を1本、右と左にわけて、一本をふたつにわけて、インディゴの水溶きと、インディゴの水+ヨーグルト溶きに投入した。

ヨーグルトがインディゴ生成のプロセスを妨害?

インディゴの水溶き、水+ヨーグルト溶き

一時間後、白髪束を引き上げようとして、はっと気が付いたが、水+ヨーグルト溶きは、表面に藍色があまりない。。。。水溶きのほうは、表面が藍色にてかっている。これは、インディゴ粉に含まれるインディカンが水に溶けることで、インドキシルという成分にかわり、それが酸素に触れると不溶性のインディゴ、つまり藍に変化し、分離して浮いているわけ。だから、表面に藍色が濃くあるほうがよいインディゴなんだけども、水+ヨーグルト溶きのほうは、藍色が表面に十分にない!というか、表面には不溶性のインディゴが分離して浮いていない!これは、たぶん、藍色が生成されていないため、つまり、ヨーグルトがインディゴ生成のプロセスを妨害しているに違いない!!!!まさか!と思ったが、下の結果を見たら、その通りだった。

ヨーグルトよお前もか!インディゴはオイル、ヨーグルト、レモンに弱い。恐らく混ぜ物に弱い

ヨーグルトがインディゴ生成のプロセスを妨害?

インディゴの水溶き、水+ヨーグルト溶き

ヨーグルトよ、お前もか!右側のインディゴの水+ヨーグルト溶きは、明らかに色が薄いです。インディゴはヨーグルトに弱かった。。。いえ、正確には、ヨーグルトにも弱かった。先のテストでは、インディゴにオイルを混ぜたが、インディゴはオイルにも弱かった。さらには、ライム(レモン)を混ぜてみたが、インディゴはライム(レモン)にも弱い。結局、多分、インディゴは混ぜ物の弱いのだろうと考えられる。

参考記事
実験・インディゴ染めにレモン汁は混ぜたほうがいいか?
インディゴ(木藍・ナンバンアイ)にオイルを加えると、染色力が増すか、落ちるか?
インディゴの水溶き、水+ヨーグルト溶き

人毛白髪束を引き上げた後も、丸一晩、そのまま放置して、インディゴの生成状態を観察していた。「水溶き」の表面はインディゴがたくさん生成され、見事に不溶性の藍色でテカテカしている。ところが、「ヘナ+ヨーグルト溶き」のほうは、表面はくすんでおり、藍色が十分に生成されていないことを示している。

結論:インディゴやヘナ+インディゴなど、インディゴ関連商品では混ぜ物は禁物。オイル、レモン、ヨーグルトなどは一切使わないこと



インディゴ/木藍
酸、オイル、ハーブ

ヘナ遊