インディゴは酸に弱い…シカカイで染毛力が弱る
実験結果は端的に示す…インディゴはシカカイでノックアウト!
左側は、インディゴ100%。それに対し、右側は、インディゴ70%にシカカイ30%で溶かしたものを実験に使用した。結果は予想通り、インディゴの染毛力は激減した。インディゴはシカカイに弱い。
恐らくインディゴは酸に弱い
シカカイは、酸性。濃度によって値が異なるが、シカカイ粉末をさっと水に溶かしてペーハーを計測すると3.5~4くらいの値になる。濃度を薄めれば、値も大きくなるが、シカカイは酸性。それに対し、インディゴはペーハー値でいうと、ほとんど7(実際にはたぶん、6.5~7くらい)、つまり、ほとんど中性だ。ちなみに、石鹸などはアルカリ性で、同じ計測器で値を調べたら、濃度にもよるが、そのときは9や10という値が出た。
インディゴはレモン汁で染毛力が弱る
インディゴペーストにレモン汁を落として染毛すると、インディゴの発色が弱くなる。
インディゴは酢で染毛力が弱る
インディゴは酢にも弱かった。酢止めもインディゴの発色を悪くさせる。
インディゴはアムラで染毛力が弱る
インディゴはアムラでも染毛力が弱る。アムラにはビタミンCが多く含まれ、PH計で測定すると、濃度もよるが3.3~4というPH値。いま、ちょっとみて、インディゴ+アムラの実験がみあたらなかったので、それではということで、検証実験を再度行ってみることにする。ただ、インディゴがアムラで染毛力を落とすのは間違いない。
ヘナは弱酸性、PH値5,6~6
インディゴが酸性のものに弱い……酸性のものを混ぜると、インディゴの染毛力が弱ることがわかってきた。インディゴそれ自身はほぼ中性。で、たとえば、じゃ、ヘナ+インディゴのように、ヘナとインディゴを混ぜて、一回で白髪染めする方法があるが、これはどうなのかと考えてみた。
インディゴは、実は、ヘナにも少し弱いのじゃないか?
美容室などでは、ヘナ+インディゴの方法は使わず、ほとんどの場合、最初にヘナをして、インディゴで後染めをする。こうすると、確実に、白髪を暗めに染め上げることができるからだ。美容室では、ヘナ+インディゴの方法は、結果がその場で出にくいために、採用されないが、その理由を考えてみた。
予想:インディゴ単体での発色は早いが、ヘナ+インディゴの方法では、インディゴの発色は遅れるのではないか?
ヘナして、インディゴで後染めすると、インディゴの発色は、いままでの経験では比較的早い。美容室でもインディゴの後染めをして洗い流し、タオルドライしているうちに、もうインディゴはかなり発色している。もちろん、美容室では、途中、髪の切り替えしをして空気を入れることでインディゴの発色を促進させるが、それにしても、発色は早いので、お客様が帰り支度をするころには、白髪はかなり暗めになっている(インディゴがかなり発色している)ことが多い。。
ところが、ヘナ+インディゴのように、ヘナとインディゴを混ぜてある場合は、インディゴの発色がかなり遅く時間がかかることが多いように思う。極端な話し、ヘナ+インディゴをした直後には、あまり発色せず、最大、一晩くらいかけて、ゆっくりと発色してくるということが多いように観察している(これは今後の実験が必要)。つまり、インディゴとヘナの相性は、インディゴとシカカイ、あるいは、インディゴと酢やアムラとの関係ほど悪くないが、やはり弱酸性であるヘナにも、インディゴは少し弱る、発色にもたつく、といったことがあるのではないかと想像している。