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ゴマ油の危機…良質なゴマ油のために、自分でゴマを挽くしかない!

独自に入手したゴマから冷搾コールドプレスしてゴマ油を絞る理由

ラジャスタンのゴマ

ジェイン社では、最近、ゴマ油を自分で冷搾することにしたという。理由は話せば長くなるが、と、ジェイン社の説明では、「このところ急に良質なゴマ油の入手が困難になりつつあるため」ということだった。要するに安価な中国産のゴマ油がかなり出回っている、か、あるいは、安価な中国産のゴマ油を混ぜているゴマ油がかなり多くなってきている…、あるいは、ゴマ以外のオイルが混ぜられているのではないかなど、インドの発展にともない、インフレ、つまり物価高騰が半端でないため、コストダウンの一貫として、ずばり、混ぜ物が問題になっているんです。そこで、良質なゴマ油を確実に確保するために、独自に中国産でない!ゴマを仕入れ、独自にコールドプレスすることにしたのだという。

右の写真は使用しているラジャスタン産のゴマ。ラジャスタンと聞けばピンとくる人はヘナ通だ。何を隠そう、隠しもしないが、ヘナの産地はラジャスタンで、ゴマもまた、ラジャスタンで栽培されている。ラジャスタンはゴマの産地でも有名。ヘナの産地はラジャスタンのソジャットで、そこでは集中的にヘナが栽培されているが、そのソジャットの端のほうにいくと、実は、ヘナ畑の横でゴマが栽培されていたりする。

また、最近は、中国産のゴマも市場に出回ることがあり、見た目が大きく、妙に白っぽいのが特徴で、とても使う気持ちになれないのだというが、実に賢明な選択。毎度毎度、見た目ばかりの中国産はどこも同じなのかもしれない。

ゴマ油冷搾機械の登場

ゴマ油冷搾機械
ゴマ油冷搾機械 ゴマ油冷搾機械

ジェイン社では、各種のアーユルヴェーダ製法のオイルを製造するために、どうしても一定量のゴマ油が必要になる。そのため、非常に素朴な冷搾マシンを導入、一日、50リットル程度を毎日、絞っている。モーターがゆっくりとぐるぐる回る。そうして、少しづつ少しづつゴマ油がしぼられてくる。一日、延々、絞り続けて、50リットル~程度。

絞りとったゴマ油は、二度、フィルタリングされ、その後、加熱して滅菌し、さらに水分を飛ばし(ゴマ自体に水分が混ざっており、水分を飛ばさないと劣化する)、ゴマ油として、オイルの原材料として使用される。

代々のゴマ油屋の証言・中国産ゴマ油の氾濫

インド古式冷搾ゴマ油を製造しているパテルさんも、やはり、最近、急速に、中国産のゴマ油が市場に入ってきていると警告してくれた。彼は、良質なゴマを使用してほんもののゴマ油を製造しているから、ゴマ油のことにはすごく敏感。安価な中国産のゴマ油が流入し、それをもとにゴマ油が製造され、市場に出回っているのではないかと、彼は見ています。ただし、これについては証拠はなく、品質を見ての、憶測と、いろいろな筋からの情報によります。

アーユルヴェーダの基礎としてのゴマ油の品質が落ちることは、アーユルヴェーダそのものの危機ともいえる

さまざまな理由や事情によって、世の中からホンモノが消えてしまう。インドでは良質なヘナが入手しずらくなっている。インドのヘナには、アゾ系着色料やヘアダイ成分は普通に添加されていたりする。ヘナに着色料で、収穫後、何年も経過していても、まるでいままさに収穫されたばかりのように緑緑した粉末に見え、だから商品価値が長持ちし、さらに、ヘアダイ成分添加で、短時間で綺麗に染まる。添加物のおかげで、提供する側も、使用する側も、どちらも満足のヘナになるというわけだ。こうして、便利だったり安かったりという理由で、やがてはゴマ油も、中国産のものが主流になってしまうのかもしれない。

さらに、ハーブ薬草類も、最近は、中国から入ってくる時代になっている。中国は、もともと漢方の歴史が古く、似たようなハーブを使うために、アーユルヴェーダで必要とされる薬草も栽培されている。驚くなかれ、中国ではヘナもちゃんと栽培されている。新疆地区では、昔からヘナを栽培していたのだという。こうしたハーブの中には、インドより安価なものも少なくない。だから、これからは、中国産のゴマ油、中国産の薬草ハーブで、インドのアーユルヴェーダのオイルなどが製造される時代になりつつあるのかもしれない。これには、かなりの違和感を覚えるが、この先、そうなってくる可能性もあるため、当然のことながら、これから先のことを考えた場合、ほんもののゴマ油、ほんものインドハーブの入手ルートを確かなものにしたり、あるいは自分でオイルを絞ったり、薬草ハーブ自体を栽培する方向も、多少割高になったとしても、賢明な選択肢の一つであると考えられる。



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