インディゴの染毛力は経年劣化するのか?年度別マハラニ・インディゴの白髪束染毛の比較実験
2009年産、2010年産、2011年産、2012年産まで、マハラニインディゴを全部並べて、染毛力を比較してみたところ、興味深いことがわかってきた。
洗い流した直後に酸化開始で発色プロセスが始まり、途中、緑に発色し、丸1日で一段落し、三日かけてさらに酸化し色が深まっていく。
上の写真、8時間経過までは、どれも差がない。ところが、以下の写真3日経過すると、差がはっきりと出てくる。インディゴの本当の染まり、染毛力を計るには、実は三日かかる。なぜなら、インディゴの染まりとは、空気に触れることで、酸化することで色が深まる酸化プロセスだからなのだ。
最近、入荷したばかりの 2012年3月産(産地:タミルナドゥ)のマハラニ・インディゴを、過去3年間のマハラニ・インディゴの染め比べを行ってみた。どれもとっておきのインディゴなのだが、違いは歴然としている。
インディゴは、新しいほうがいつも染まりがいい??、これはインディゴの染毛力は古くなると徐々に衰えていくということなのか?
今回、2009年、2010年、2011年、2012年のマハラニ・インディゴをすべてそろえて染めてみて、一つ気がついたことがある。上の染毛結果拡大写真を見てもらいたい。上の染毛結果は、二つのグループにわかれている。2009年と2010年が一つのグループ、2011年と2012年が一つのグループである。これは、この二つのグループの間に、顕著に染毛力に違いがあるのだ。 2009年、2010年は、明らかに、2011年、2012年のインディゴより染毛力が弱い。
インディゴの染毛力は経年劣化するのか?
今回、この染毛力の比較検査を行い、仮説として、インディゴの染毛力は経年劣化する可能性があることがわかってきた。実は、以前よりインディゴの経年劣化の問題が気になっており、2011年産より、マハラニ・インディゴは真空パックになっている。真空パックすることで、経年劣化を少しでも遅らせようという試みなのである。
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