知り合いの、さらに知り合いの友人がヘナ農民で、刈り取りの最中だというのでお邪魔した。今年はいつもの農園がとっくに刈り取りが終わっていて、つてを辿っての作柄調査中。白い人が農園の人だが、訪ねていくと今しがたヘナ畑で見つけたよと彼がこんなものを見せてくれた。
なんかの食べ物かと思ったら、なんだかハリネズミみたいなもんらしい。
ヘナ畑のハリネズミ?!これを放すと、足と手が出てきて、走って逃げていくという。触ってみると、なんだかもぞもぞ動いている!……さて話をヘナの作柄に戻します。
ヘナの種が多い作柄
今年のヘナの作柄の特徴は……ヘナにたくさん種がついている!、、、写真はヘナの種、、、現地の畑ではすぐにたくさん集まる。
今年のヘナ畑はヘナの小さな花が咲き乱れていた!
雨が少なかったために、ヘナが花を早く咲かせ種をつけた。これは種族保存の法則でしょう。水が少ない=枯れてしまうかもしれない=たくさん花を咲かせ種をつける。今年のヘナ畑はさぞかし花が綺麗だったろうなーと思える状態。きっと今年はどこもかしこもこんなだったろうなーという感じ……以下の写真は何年も前に雨季のヘナ畑で撮影したものです。写真では白い花のヘナ。ピンクの花をつけるヘナもある。色素的にはどちらも同じ。
種は重く、コストを増大させる
この花が収穫の頃には小さな丸い種になるのですが、これが多すぎると実に困ったことになってしまう。種は重く、100キロのヘナの葉のうち、20キロ近くも重さを取ってしまう場合すらある。これはつまり、コストを20%増大させてしまう……ただでさえ、今年は収穫量が減って値段があがっているのにね。。。
種はしっかり除去しないと色素が衰えてしまう
そこでどうするかというと、ほとんどの業者はあえて種を取り除かない、、、それも含めて粉末にしてしまうのだけども、これが始末が悪い。種を取り除かないと、種の成分が葉と絡み合うと、葉の中のローソニア色素がじょじょに弱っていくことが科学的な調査でわかっていると、SMHEENAのシャーン君が教えてくれた。この事実についてはヘナの製造者の間では、ほとんど知られていないため、現地ではきっちりとは取り除かれていないのだそうだ(真剣に取り除いてしまうとコスト増になってしまうため)。
ヘナの染毛力という品質を大事にするなら、この種をきっちり取り除くことが重要になってくるが、今年は原材料ヘナの葉に、場合によっては20%程度の種が混ざってくるため、大半の業者は値段の観点から取り除きたがらないのが現実。
マハラニヘナでは種は100%除去しますので、ご安心を。
さて、ヘナの産地では現時点(10月22日)で70%の収穫が完了しています。現在、今年の色素の濃い産地を特定中。目利きの真っ最中です。2018年産のヘナは早くても年明けのお届けになる模様です。