ヘナ農民というお仕事

「これは私のヘナ畑よ!」と自慢げに畑を見せてくれているオーナーの奥さん。今年はヘナの価格が高騰しているため、ヘナが突如として畑のダイアモンドのように見える年だ。

こちらの女性もオーナーの奥さん。いずれも嬉しそうに見えるのは、実際に嬉しいから。今年はヘナの葉が値上がりするわ!と内心が透けて見える。ただ、ヘナの葉の刈り取りはかなりの重労働です。

稲の刈り取りみたいな恰好で、炎天下、一日、刈り取る。日本の稲刈りを鎌でやったら大変な仕事だが、ここはひとつ違うことがある。灼熱の炎天下です。水をがぶ飲みしながらやらないと脱水してしまうのです。

実はヘナの産地ではいま深刻な問題となりつつあるのは、ヘナの刈り取りをする人の確保。暑い、きつい、一つ間違うと熱中症で倒れそうな環境で丸一日作業するのは困難で、後継者がいなくなるという危機感から、産地ではヘナの刈り取り機をいろいろと試しているが、目下うまくいっていないのです。

これが刈り取り機として試験的に運用されたのですが、問題がある。。。

この太いタイヤがヘナの株を押しつぶしてしまい、ヘナを痛めてしまったのです。そのため、現地では、ヘナの株を稲のように一列に整列植樹して、タイヤが株を踏まないようにしてやるしかないという結論なのですが、ヘナの株自体は100年持つといわれており、目下、解決策を検討しているという。

ヘナの刈り取りはこうして休憩を取りながら、一日続く。ヘナの刈り取りシーズンはこうして人の手ですべて刈り取られ、ヘナ工場でヘナの粉に加工されていくのです。