ヘナ石臼挽きの作業工程をぜひ見てください

ヘナ製造風景

石臼挽きは天日乾燥が決め手

通常の高速粉末化装置は、瞬間的にヘナの葉が300度近くに加熱されるため、ヘナが瞬間に短い時間だけども焼けてしまうという欠点があるが、逆に微妙な水分などは飛ばしてくれるため、真剣に天日乾燥をさせる必要はない。ところが、ヘナ石臼挽きでは高温にならないため、水分が残っていると上手に粉末化されないため、石臼挽き直前に、再度、しっかりと天日で乾燥させ、ぱりぱりにしておかないとうまく挽けない。

数量がわずかならなんでもできるだろうが、通常、機械挽きでは10トン単位、石臼挽きでも1トン単位(実際はもっと量は多い)で製造がおこなわれるため、極力効率よくものごとを進めない限り、製造に何か月もかかってしまう。試行錯誤の結果が、天日乾燥の際、どうやってかき混ぜるかは、人が履物をはいて、そこを履物をはいて引きずるようにして歩いていく方法を考え出した。

現実として、現時点で、これ以上、効率よく、清潔に天日で乾燥させる方法は見つかっていない。

また、繊維質を事前にある程度、除去しないと、これまた、石臼挽きでは綺麗に粉末化することができない。

写真はマハラニヘナ石臼挽きを石臼挽きする前の天日乾燥風景。

まさか、手で繊維質を拾い集めるというような人海戦術的な手間のかかる作業は、トン単位の製造においては全く現実的ではないので、フルイガケを上手に使う……つまり、事前に荒目のフルイガケにより繊維質をある程度、取り除く。硬い繊維質は石臼挽きでは完全に挽ききれず、石臼挽き粉の中に残されているため、石臼挽き完了後も、さらに回転・電動シフター(60メッシュのスクリーンのある大きな電動フルイ)にて、挽ききれなかった繊維質を効率的に取り除く。

ヘナ石臼挽き工程の動画

資料映像:2014年11月撮影