高速粉末化装置のハンマーについて
2016年ヘナのレポート 2016/10/30

これが、ヘナ高速粉末化装置の内部で粉末化に使われているステンレス鋼のハンマー。左が使用前、右が使用後。
ハンマーはステンレス鋼
以前、高速粉末化装置のことを解説したときに、これがヘナやハーブの高速粉末化装置だ(2013年3月8日)ハンマーは鉄製と誤まった説明をしてしまった。

これが、高速粉末化装置なのだが、この心臓部では、ステンレスの釜と、その釜の中をハンマーが高速で回転し、ヘナを瞬時に粉末化する。

このハンマーを鉄製と誤まってしまった。よくよく聞くと、以前は確かに鉄製のハンマーでヘナを粉にしていたという。ところが、鉄製は高温に弱く、すぐに磨り減ってしまう。また、磨り減りやすいぶん、ヘナの粉に鉄の粉がたくさん飛び散り、ヘナを溶かしたときに、黒い斑点があちこちに出ていたのだという。黒い斑点とは、ヘナの中に飛び散った鉄の粉がヘナと反応して黒い斑点になるもので、まるで鉄鍋でヘナを溶かしたような状態だという。それはそれでよいのだが……つまり伝統的にへなを鉄鍋で溶かすくらいだからヘナと鉄は相性がよい……問題は鉄製のハンマーはすぐに磨り減ってしまうため、最近ではステンレス鋼のハンマーになったのだという。

このステンレス鋼のハンマーだと、だいたい10トン程度、粉末化できるという。

10トンを粉にすると、ここまで磨り減る。つまり、磨り減った分は細かな粉末としてヘナの粉の中に飛び散っているということにもなる。
ステンレスといえども、これは鉄のため、たまに、ヘナを溶かしていると、黒い斑点のようなものが見えることがある。これは、このステンレス鋼製のハンマーの微細な粉末だろうと考えている。ステンレスはヘナと反応しないが、ステンレス鋼が高温で磨り減った場合、何かの反応があって、本来の鉄部分が露出し、ヘナと反応する?のではないかと考えている。
ちなみに、ヘナ石臼挽き(写真下はヘナ石臼)の場合は、微細な石の粉がヘナの粉にわずかに混ざる。粉末化というプロセスは、すべて摩擦によってモノを粉にする以上、摩擦を発生させる素材がわずかに混ざることになる。

インドの天然の石の粉末が僅かに混ざりこむほうが優しいかもしれない。
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