ヘナの産地

ヘナ製造現場でのユニフォーム・頭巾について

2013年12月9日ヘナの産地からレポート

昨日の記事を見た日本人の方が、女性たちが頭巾を被っている姿を見て、「タリバン」という言葉を口にした。むむむ……タリバンではまるでなく、こちらの文化です。中東をはじめ、インドの西北部ラジャスタン地方は砂漠地帯。砂漠では砂嵐などに備え、布一枚で頭を覆い、顔を覆う、これがとてもよく定着しているものだから、工場では、少し前まで西洋流のキャップにマスクを使用していたが、いろいろと試行錯誤した結果、伝統の方法が一番よいと、この頭巾を採用することになったのです。

砂漠地方共通、伝統の頭巾の被り方

ヘナ製造現場でのユニフォーム・頭巾について
ヘナ製造現場でのユニフォーム・頭巾について
ヘナ製造現場でのユニフォーム・頭巾について
ヘナ製造現場でのユニフォーム・頭巾について
ヘナ製造現場でのユニフォーム・頭巾について

インド、ラジャスタンといえば、パキスタンに最も近いところ。パキスタン側にも、ラジャスタンがある。つまり、インド独立のとき、ラジャスタンはインド側とパキスタン側に分割されてしまったのだ。こうした砂漠地帯では、いつ砂嵐が来るかもしれないので、身を守るために、ドッパタを頭巾とマスクとして使ってきた。アフガニスタンのタリバンたちも、砂漠地帯で、ここと地つながりで、同様の風習を持つ。ただし、ヘナの産地ソジャットの女性たちは多くがヒンドゥー教徒だ。写真のアーシャさんもヒンドゥー教徒。


マハラニヘナ製品製造風景

この工場でいろいろと相談した結果、ヘナの粉末を真空パックするときは、口を覆うが、真空パックをアルミパックに詰めるときは、粉はすでに封印されているので、マスクは不使用と決定した。工場内では、常時、ヘアキャップとして頭巾は使用する。状況に応じて、口周りを覆うかどうかは決める、と、そういうことになった。


マハラニヘナ製品製造風景

SMHEENA社は設立は古いが、親父さんから子供達へと代替わりしてからは、まだ、10年もたっていない若い会社。まはが工場にきたときは、まさしくインドのローカルで、やぼったい村の工場という感じだったが、会社を譲り受けた子供達が3人、兄弟そろって若いだけに、バイタリティと向上心があり、たった数年でここまでの工場になってしまったのには、まはも驚く。



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