アレルギー性鼻炎や気管支炎、咳止めハーブ:ジェシタマッド(リコリス)
ジェシタマッドの木の枝を乾燥させた状態。このまま、煮出すと、ジェシタマッドの煎じ薬となる。粉末の場合は、煮出し安いが、少し粉っぽくなる。
咳止めのアーユルヴェーダ・喉によいハーブ・ジェスタマッド(リコリス)やアドゥルサ
去タン作用があり、強壮剤でもあるジェシタマッド(リコリス)
ジェシタマッド(リコリス)が咳にとてもよいことは、昔から知られています。咳にはジェシタマッド(リコリス)となっています。ジェシタマッドには、snigdha の質があり、カパドーシャを取り除き、去タン作用があるため、ワタドーシャに問題がある気管支炎、喉頭(こうとう)炎.などに使用されます。タンを取り除きくため、咳が楽になるのです。また、ジェシタマッドは強壮剤です。
アレルギー性鼻炎や気管支炎にジェシタマッド(リコリス)
多くの人が、くしゃみなどを伴うアレルギー性鼻炎や気管支炎でお困りですが、そんな場合は、ジェシタマッドを試すとよいでしょう。ジェシタマッド粉末とハルディ(ターメリック)粉末をそれぞれ小匙半杯づつ、砂糖に混ぜてミルクなどと一緒に摂取するとよいでしょう。口内から出血がある場合、あるいは、喉、鼻孔内にできものができている場合は、ジェシタマッド小匙半杯と、ハルダ(ヒルダ)小匙1杯を煎じ、黒レーズンと一緒に摂取します。ジェシタマッドは、また、肺結核性の咳にも使用されます。ジェシタマッドは、声の発生をよくする作用があり、また、ジェシタマッドの煎じ薬は、血液浄化作用にも使用されます。
5歳になるシャンタヌという男の子が、父親に連れられて、私のクリニックにやってきました。シャンタヌは咳がひどく、ときとして口から呼吸をしなくてはならないほど、苦しんでいました。「先生、この子は、生まれてからずっと病気がちで、抗生物質ばかりとっていて、私たち家族は、彼がいつか元気になるだろうという希望すらなくしているのです。先生の本を読んだら、アロエがよいということで、この子にアロエを与えてみようとしたのですが、アロエはとても苦いので嫌がるのです。無理やりアロエを口に入れようとすると、吐き出してしまいます。先生、何かよい薬を与えてください。この子を助けてやってもらえませんか?」と父親が言いました。私は、「もし、子供が口にするようだったら、ジェシタマッド一つまみを一日に4~5回与え、KOFF-OFFを煎じて飲ませない。 」と言いました。
アドゥルサとジェシタマッド、それにスンティの煎じ薬を飲みなさい
それから6週間ほど経過したころ、シャンタヌに大きな変化が現れました。彼は、健康そうに、そして生き生きしているように見えました。呼吸も、口からでなく、ちゃんと鼻からできている。「子供が先生の煎じ薬を喜んで飲んでくれて、先生、いまでは、近所の子供が咳き込みでもしようものなら、息子は、『アドゥルサとジェシタマッド、それにスンティの煎じ薬を飲みなさい』と、まるで先生のようにアドバイスをしているんです。」と、父親は言いました。
それを聞いて、私は、ある種の誇りを感じました。チョコレートやジュースの名前しか知らなかった子供たちが、いまでは、薬用ハーブの名前を人に教えている!と。
<まは訳:ドクター・ジェインのハーブブックより>
まは・コメント:なぜ、今日、ここに、ジェシタマッドの翻訳を載せたかというと、それには意味があるのです。さらにアドゥルサというハーブについても翻訳の予定ですが、このジェシタマッド、すばらしい薬用ハーブです。つい先日、日本から知り合いの友人が、ここインドに赤ちゃんを連れて遊びにきました。日本と違って、ここインドは埃っぽいためか、理由ははっきりとはわからないのですが、赤ちゃんが急に咳込みはじめ、夜もコホンコホンと咳き込んで、友人のお母さんは困ってしまったのです。それで、たまたま、そこにアーユルヴェーダ医師にして、産婆であるプラバダイ先生がいらっしゃって、先生がいうには、「アドゥルサとジェスタマドゥを煎じて、その煎じ液に、砂糖を少々落として、それを赤ちゃんの口にちょっと含ませるといいと。ああ、そうね、赤ちゃん、1歳の場合は、ジェスタマドゥだけでいいわね。ジェスタマドゥを煎じて、その液に砂糖を少々落として、その液を1時間に一回、口に含ませる、これをやってごらんなさい」と、そんなアドバイスをいただいたんです。ジェシタマッドが喉にいいと、気管支によいとは聞いていたのですが、今回、実際に使うのは初めてで、おっかなびっくりだったんですが、結果が効果絶大で、煎じ薬を与えた、その日の夜は、赤ちゃんの咳がピタリとおさまり、ぐっすりと眠ったとのこと。へぇ~と思ったわけなんです。と、そのとき、サミーラさんの出産のお手伝いに、実家から、サミーラさんの実父と実母が日本からかけつけてきたのですが、インドの到着するなり、お父さんが原因不明の咳に襲われ、夜な夜な咳込んでいたのです。西洋の咳止め薬を飲んでいましたが、まったく効かなくて、困っていたところ、まはは、ジェスタマドのことを思い出したわけなんで、早速、また、サミーラさんのお父さんのために、ジェスタマドの煎じ薬を作ってあげました。 「これを一時間に一回、小匙1程度、一日中、口に含めてくださいよ」と言うと、お父さんも、なんだか、狐につままれたような感じではありましたけども、ちゃんと言われたとおりにやったところ、その夜は、咳ひとつなく、ぐっすりと眠れたわけなんです。それで、まは、へぇ~へぇ~と、驚いたわけなんです。こんな体験を2度までしてしまうと、ぜひ、皆さんにもお知らせして、試してみてほしいな~と思ったんですね。それで、ここにジェスタマドの翻訳を掲載した理由なんです。
- 参考記事
- ジェスタマッド:傷口を癒す
- ジェスタマッドの入手
- マハラジャロード 喉によいハーブ・ジェスタマッド(リコリス)やアドゥルサ
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