これがアーユルヴェーダのピッタの薬グルカンド(バラの砂糖漬けジャム)だ!
写真には、朝に積まれたばかりのピンク色のインドローズの花びらがある。これを砂糖漬けし、太陽の光にあてながら熟成すること3ヶ月で、上の写真の手前の容器にはいっている黒っぽいジャムになる。
インドローズ=インド本来の原種はRosa centifoliaであり、このバラにアーユルヴェーダとしての効能がある。
アーユルヴェーダでバラ、ローズという場合は、このインド原種、ピンク色のバラを原材料としたものでなくてはならない。このインド原種である、Rosa centifoliaのバラには、「ピッタを下げる」「クーリングする」といった、薬としての大切な作用があるのだ。
写真上が、アタルバのバラ園。ピンク色のバラが毎日、開花する。バラはバラだけで育てることは決してしない。このバラ園は他の薬草類と一緒に栽培されている。バラの隣には大きく成長したカレーリーフの木があった。
カレーリーフには薬草としての大切な役割がある。もっとも大事な作用は胃腸消化を助ける作用のため、アーユルヴェーダ料理には欠かすことができない食材、薬味ともなる。また、薬にも使用される。こうした薬草がバラと一緒に共存している。ちなみに、アーユルヴェーダとは、ある意味で、薬草の栽培法、良質な薬草の見分け方であるとも言えるのかもしれない。
ところが、このピンク色のバラは、朝日とともに開花して、夕方には萎れて落ちてしまう。 だから、こうして、朝一番に、バラ摘みが行われる。
観賞用の赤いバラは、開花後、何日も鑑賞することができる。ところが、インド原種のピンクローズは賞味期限がたったの一日。朝に開花した直後に摘み取って加工してしまう必要がある。このピンクローズは同じバラなれど、まるで別物のバラと言えるのかもしれない。
摘み取られたピンクローズの花は、花びらだけを使用するため、解体される。すべて手作業だ。このピンクローズの花びらは、太陽の日に当てながら、3ヶ月間、砂糖漬けにして熟成させる。こうしてできるのが、インド伝統のバラのジャム、グルカンドというわけだ。
写真は、アーユルヴェーダ医師スクマール先生。グルカンドの製造過程を説明してくれている。バラの花を砂糖と一緒に漬け込んで、しばらくすると、薄茶色に変色してくるという。
この薄茶色の状態は、バラの花を漬け込んでから、1ヶ月半の状態だという。下に砂糖蜜の層が出てきているので、これを毎日攪拌するのだという。
グルカンドはピッタドーシャを抑える
グルカンドは、ピッタ過剰を抑えるために、アーユルヴェーダではなくてはならない薬の一つだという。ただのバラの花びらの砂糖漬け、されど、立派な薬……アーユルヴェーダでは食養が大事であり、何をどう摂取するかにより、薬にもなり毒にもなる。砂糖にも、バラにも、冷却クーリングする作用がある。この二つをあわせることで、クーリング作用として身体に働く。アーユルヴェーダでいうところの、いわゆるピッタ症には、必須の薬というわけだ。
スクマール先生によると、特に日本では、ピッタの乱れにより皮膚に湿疹などの出る症状(アトピー症などを指す)がある。そういうピッタの乱れによる皮膚の症状には、このグルカンドがオススメなのだという。
甘くおいしい、そして皮膚にもよい、そんな薬が、グルカンドというわけで、摂取の仕方はいたって簡単。毎朝、グルカンドをミルクと一緒に摂取したらいいし、もちろん、パンにジャムとして塗って摂取してもOK。要は、細く長く摂取していくと、ピッタが沈静化する。
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