買い付けたヘナの原材料「ヘナの葉」はすべて検査実施
大気汚染が進むインドでは雨水などから重金属の汚染が心配。急激なモータリゼーションにより有鉛ディーゼル、有鉛ガソリンによる大気汚染が深刻で、鉛は大気汚染として地表に降り注いでいるため、ヘナの原材料「ヘナの葉」の買い付け時に検査でのスクリーニング(選別)は欠かせない。製品となり輸入されてしまってからの検査では遅すぎる。
ヘナは無農薬・無肥料栽培
ヘナの栽培にはそもそも農薬は不要のため、現時点ではあえて農薬などの検査は実施していない。ヘナの栽培には化学肥料はまったく意味がなく(収量が増えたり色素が増えたりしない)、ヘナという植物は化学肥料や農薬には無縁ですが、それに対し、現時点では、大気汚染による重金属検査が最重要項目で、買い付けシーズンには上記のような検査は買い付け種類によっては検査を50回程度実施することさえある。
マニックチャンドさんのヘナの葉原材料、検査合格!しかも色素量2.93%
写真はマニック・チャンドさん。トラックに積まれた麻袋の中には彼の農園のヘナの葉がぎっしりと詰め込まれている。彼のヘナの葉の前で、彼は「今年は、ヘナの産地全般に、雨が少なかったのでヘナの葉の量が減り色素量が濃くなったが、ヘナの葉の収穫量が少ないため値段も上がっているよ」と説明してくれたが、その言葉通りの結果となった……つまり、ローソニア色素量2・93%という高い色素量を含有しているとの検査結果がでた。また重金属も鉛がごく微量含有されるだけでマハラニヘナの自主基準値10PPMに余裕で入っているため、マニックチャンドさんの農園のヘナの葉をヘナ石臼挽きに充当することにした。ただ、量はまったく足らないため、今年はそれぞれ別に買い付けられたヘナの葉を一つに合わせて平均化し、マハラニヘナ石臼挽きとして提供する予定。