2018年マハラニヘナ石臼挽きの原材料はヘナファイン粉末やヘナ機械挽きとは産地と農園に若干の違いがある。実はその違いによって、はっきりとローソニア色素量に出ている。2018年マハラニヘナ石臼挽きはヘナの染める力を示すローソニア色素量が3.54%とかなり高い。それに対して、マハラニヘナファイン粉末とマハラニヘナ機械挽きはもともとが同じヘナのため、どちらも2.84%。その色素量が染まりにどの程度違うかは別の問題として、ここでは、中味の違いが色素量の違いとして出ていると……。その違いとは色素量だけではない。
「2018年マハラニヘナ石臼挽き」は特に粘る
理由は、特に粘るヘナを配合しているから。
上の写真の男性、まはの知り合いで、ヘナ農民マニックチャンドさん。彼はヘナ畑から今年のヘナはすばらしくいいから、このヘナを買いなさいとヘナを工場にもってきてくれた。そのときの記事が以下。
彼のヘナの色素量がずば抜けて高かっただけでなく、粘りがハンパなかった。そのヘナを配合してるため、今年のヘナはよく粘る結果になった。
これはヘナ石臼挽きを4倍の水で溶かしてすぐの写真。あまりにも粘りが強く、皿がもちあがってしまいそう……。
「2018年マハラニヘナ石臼挽き」は特にトリートメント力があるが、寝かせてはいけない!
この粘り=トリートメント力です。粘り力に応じたトリートメント作用があるのではないかと考えている。粘る成分は髪に絡みつき、一時的なサラサラ感をあたえる……これがヘナの粘り、トリートメント作用ではないかなと考えています。
ただし、一晩寝かせないでください。どのヘナも長く寝かすと……
1)臭みが強くなる
2)粘らなくなる
樹齢が古いヘナほど粘りが出る!
今回、この特殊な粘りに注目した。確認したところ、マニックチャンドさんの農園のヘナの木は、100年以上の樹齢ではないかという。彼のお父さんのお父さんの時代に植えられたものとのこと。彼自身が60歳近い。色素量と樹齢とに直接的な関係はないが、樹齢と粘り、トリートメント力には関連性がある。ただ、この粘りとサラサラのトリートメント作用を体感するには、間違っても長時間寝かさないようにしてください。溶かしたら30分程度で塗布するのが正解です。長時間寝かせる方法は体の皮膚に模様を描くメンディアートのやり方であって、ヘアケアでは長時間寝かせることで染毛力は衰え、粘りも失われ(トリートメント力の喪失)、ヘナ特有の臭みが増してよいことはありません。