ヘナは溶かしてから寝かすべきか?寝かさざるべきか?

答えは、ヘナを溶かして15分~30分程度は馴染ませるべきだが、1時間以上は寝かさざるべし

再々の実験により、ヘナの染毛力は時間とともに少しづつ減退していくことがわかっている。過去に何度となく、同種の検証実験を行っているが、いずれも似たような結果が出てきている。

ただし、今回は、ローソニア色素量3.54%の2018年産マハラニヘナ石臼挽きのため、若干、結果が異なっている。色素の減退が時間軸上において、若干、少ないように思われる。やはり、もともとの色素量が多いので、時間による染毛色素量の減退が少ないということになると思う。

結果からすると、ヘナを溶かしてすぐ、つまり0分のところから1時間染めたものがもっとも濃いようにも見える。ヘナを溶かしてから30分経過したところから、1時間染めた30分、1時間、6時間まではほぼ同様の染毛力のように見えるが、ヘナを溶かして12時間経過すると染毛力が明らかに落ちている。この12時間というのが一晩寝かせのヘナに相当する。

一晩寝かせのヘナは染毛力が落ちてる!が、皮膚を染める力は逆に強くなっている!

皆さんが錯覚してしまうのは、ヘナが皮膚の上にしっかり染まっていれば、髪にも同様に染まっていると考えがちだが、それは誤りだ。長く寝かせたヘナ(例:一晩寝かせ)のほうが皮膚への着色力は明らかに強くなっているが、髪への着色力は減退する。長く寝かせたほうが染まると思い込んでしまうのは、皮膚についたときの着色力によって判断してしまうため。。。

染毛におけるヘナを長く寝かせるデメリット

1)もそも着色力が弱る

これはテスト結果で判明。皮膚への着色力は3日ほど寝かせたものが最もよいようだ。3日も寝かせたら、染毛力はかなり弱ってしまう。

2)ヘナ特有の匂いが強くなり、臭みが出てくる!

ヘナは溶かして、15分~30分程度、馴染ませてから塗るのがベスト、粉が水気を吸い込んでふやけて滑らかなペーストになるのに、15分~30分かかるため、馴染ませ時間をもたせてやるが、寝かせてはだめだ。3時間以上寝かせると、ヘナ特有の匂いが強くなりはじめ、半日、あるいは一晩もしたら、それが臭みにかわってくるのでまったくおすすめできない。もっともユーカリやら、各種のオイルで臭みをカモフラージュすることができるが、あえて寝かせることはない。

3)皮膚への着色力が強くなる

ヘナはただでさえ皮膚に染まる。寝かせたヘナはさらにもっとしっかりと皮膚に染まる。ヘナと溶かして15分~程度で1時間程度染める場合、頭皮への着色は最低限に収まるが、半日寝かせた場合は、頭皮にしっかり染まり、また、落ちにくくなるので要注意