2021年11月6日記事再掲載
これがエコサート認証のヘナか、、、衝撃の結果に言葉でず、、、
エコサート認証ヘナ(値段はマハラニヘナ石臼挽きより高い有名ブランドの製品)。ある友人からとても染まりがよいと聞いて、それではと一応、念のために調べてみることにしました。というのは、巷には「エコサート」の言葉がありふれ、「エコサート」は安全でよい製品の印象があるため、多くの方が「エコサート」ということで製品を選ばれているようですが、ヘナについては、エコサートが実際にどうなのかを確かめてみたくなったのです。
開封一番、気が付いたのは、お粉はとても古かった…ロット番号のみの記載で、製造年月の記載なく、また当然、いつ収穫されたのかの記載はありませんが、おそらく、マハラニヘナ2020年産との比較からすると、2018年産か、それ以前の古さ、、、臭いも酸化がすすみ臭みが強く、当然、溶かしてみれば結構生臭い臭いがしてくる。
こうしたヘナを髪に塗布して洗い流すと、最低でも数日間、ヘナのイヤな臭いが頭や髪から漂ってくるため、ヘナを洗い流す際には当然シャンプーでしっかり洗い流す必要があります。
ヘナはお湯で洗い流してと、マハラニヘナでは説明していますが、それは鮮度があるヘナの場合で、こうした古くて臭いが強いヘナの場合は、洗い流したらシャンプーする必要があるでしょう。
A社エコサート認証ヘナはダマは一切なくすぐに溶ける
古いヘナの特徴として、ヘナが古くなればなるほど、ヘナの粘り成分が劣化し、ほとんど粘らなくなってきます。粘らないため、水に溶けやすくダマはできません。
粘らないため、当然ダマにもならないので、すっと溶かしやすいです。溶かしやすいのはよいのですが、水分を多く入れすぎると、粘りがない分、びちゃびちゃとなり、粘りが少ないので垂れやすく、あまり水気を入れることはできません。
鮮度のあるヘナの特徴はヘナがよく粘る…粘りがあるからダマもできやすい
「マハラニヘナはよく粘りますね」というお声をいただきますが、その理由は鮮度です。ヘナを収穫したての新しいうちに真空パックをしていますので、鮮度が保たれ、結果、よく粘る、あるいはダマになりやすいヘナがマハラニヘナというわけです。
新しいヘナ、鮮度があるヘナはトリートメント作用が高い
ちなみに、この粘りはヘナの樹脂とも呼べる成分で、これが髪に絡みつき、ヘナのトリートメント作用を体感できる成分でもあります。粘りが少ないヘナはトリートメント作用が低いヘナと言えるでしょう。
染めた直後は、マハラニヘナ石臼挽きもエコサート認証ヘナも大差はありませんでした。湿った状態を維持して自然乾燥させ、1週間程度放置した結果が上の写真です。
マハラニヘナ石臼挽きはローソニア色素量3.01%の高品質、それとの比較でいうとなんとなく2%未満ではないかーと思われます。正確な色素比率はSGS研究所などにてローソニア検出検査を実施しないとわかりません。
市場にはエコサート認証品がたくさんあり、今回、もっとも売れているとされるA社のエコサート認証品との比較をしただけであって、エコサート認証品がすべてこのようなヘナであるわけではないはずですが…
A社エコサート認証ヘナは染毛力は並(色素量推定2%未満)、とても古いヘナで生臭く、心地よくヘナを楽しめるような製品ではありませんでした。少なくても今回検査したロットに関してのみである可能性もありますが、、、
ヘナは安全な白髪染めということで、しかもエコサートでさらに安心ということで製品を選ばれても、ヘナが臭い、使用感が悪い場合がある(すべてのエコサートのヘナがそうではないと思いますが)…エコサート認証=よい品質とは限らないことを痛感しました。
エコサートで重金属が検出されていない、農薬が使用されていないということが保証されていたとしても、そのこと自体はヘナの品質の一部にしか過ぎないのです。
付記:ヘナ比較、白髪束を使用した比較実験は間違いやすい
ヘナの染毛力の比較は素人の方、あるいは美容師さんなどのプロの方でも、簡単にはしずらいです。理由は………
ヘナに含有されるローソニア色素には3日~1週間で色が深まっていく、発色がゆっくりと進んでいくという性質がある
からです。ヘナの比較サイトなどで染毛力を比較している場合がありますが、これは、どう染めて、どの時点で比較するか、によって結果が大きく異なってくるため、信頼性に疑問があります。
特にマハラニヘナのように鮮度のよい状態で真空パックしている製品は、色の伸びが決め手で、3日~1週間後の発色によって正しくヘナの色素量が判断できるものであり、こうしたヘナの性質を詳しく知らない方が単に白髪束で染毛比較をすると、間違った結果を導きだしてしまうのです。
ヘナに含まれる赤オレンジ色=ローソニア色素量は正確に検出できる
ヘナの国、インドの工業規格では、ヘナの色素量を計測する方法が確立されており、ヘナに含有される色素量を厳密に検出することができます。
最終的にはきちんとした検査機関によってローソニア色素量の検出検査によって比較することがただしい比較であると考えています。
ヘナの白髪束を使った比較実験も、ツボどころをしっかりと知っていればある程度正確性をもって比較はできます
どこで比較を間違いやすいを知っておけばいいのですが、例えば、同じように染めた直後にヘアドライヤーで乾燥させ、その時点での比較をすると全く誤った結果になりますし、また、ヘナの染毛力の比較をする場合は最低でも3日間、できたら一週間程度、白髪束を放置し酸化を促進させて最終的な発色で比較する必要があります。理由はヘナに含有される赤オレンジ色のローソニア色素は、それが酸化によって発色完了するのに数日かかるからです。新しいヘナであればあるほど、発色に時間がかかります。今回は放置3日で結果は判明しましたが、念のため1週間程度、放置後、比較をしています。白髪束での比較検査には手間がかかり、簡単に行おうとすると誤った結論が導かれてしまいます。詳しくは以下のページをご参照ください。
エコサートではありません!JOCA推奨品のマハラニヘナ石臼挽き
マハラニヘナ石臼挽きはエコサート認証品ではありません、JOCA推奨品です。鮮度抜群の真空パック、使ってヘナの匂いが控え目(ないわけではありません)で、使用感が心地よく、洗い流す際もお湯洗いがおすすめです。使えば使うほど、その心地よさに繰り返して使いたくなるヘナを目指して製品作りをしたら、マハラニヘナ石臼挽きにたどり着きました。
マハラニヘナは無農薬栽培されたヘナの葉を厳選し、ロット毎に重金属検査を実施、安心安全で、かつ高品質のヘナをお届けすることをモットーに製品作りをしています。
以下、2023年3月18日付記記事
新ヘナ2022年11月産の粘りは山芋以上!ヘナの樹脂が多く含有され1~2時間馴染ませて染めれば、よく染まりトリートメントも良好、使用感もよし!
ヘナの粘りを山芋の粘りと言っているのですが、2022年産マハラニヘナ石臼挽きの粘りは山芋を超えました。鮮度がすばらしく、使用感も良好です。近年、稀に見る粘りと染まり、ぜひお試しください。