ヘナは切られても切られても芽を出す…収穫2ヶ月後のヘナ畑
2012年12月21日ヘナの産地からレポート
今日は冷えこんだ、ヘナ畑は10度以下
朝、トイレに起きた。昨夜から今朝にかけて、冷え込んだからだ。 毛布を2枚かぶっても寒くて、トイレに起きてしまった。 それで、ヘナ畑の様子を見てみることにしたら、、、、、おっおっおっ!もう立派に芽が出てる!
砂地の半砂漠地帯で、切られても切られても、すぐに芽を出す、この生命力。それがヘナの力強さ……ヘナするたびに、こんな力強さを髪はもらうのだろうか?
ヘナは収穫の際、根元まで、ざっくり刈り取られ、切り株だけになってしまう。それで、ヘナは命を奮い起こし……その生命力が、ヘナの中に、やがてしっかりした色素となって現れてくる。ところが、ざっくり刈り取られないヘナは色素も中途半端で、人間の用途としては使い物にならない。だから、ヘナは、人間によって、一生、切られ続け、、、それがヘナ畑のヘナの生涯というわけだ。
ヘナ畑で切られ続けたヘナは、自然にすくすくと育ったヘナとは比較にならないほどの色素を発しているが、その生涯は短い。毎年、収穫の度に、ざっくり刈り取られ、株だけになり、30年程度すると、ヘナは立ち枯れするか、葉をあまり出さなくなってしまうと、ヘナ農民が教えてくれた。
よく見てみると、切り株、先の収穫の際にざっくり切られた太めの枝から芽が出ているのがわかる。このまま育つと、このヘナは、年明けの1月後半~2月に収穫されるはずだ。これを、第二収穫という。第一収穫とは、雨季明けの新芽、これを収穫するのが第一収穫。これが9月~11月の間。この期間に収穫されたヘナが品質が高い。その後、ヘナは上の写真のように成長を続け、1月~2月ころに第二収穫がある。これは品質が低いとされる。
ただ、実際には、素人目には、第一収穫と第二収穫の区別はわからない。実際に白髪束でテストしても、大差ないことがある。それでは何が違うのか?第一収穫は色の伸びがよい。つまり染めてから1週間で、色がどんどんと深まっていく。それに対し、第二収穫は色の伸びが悪く、さらに、色素……ローソニア色素の品が悪いため、色落ちしやすい。 染めた直後は判別がつかないが、色落ちしやすく、色の伸びが悪い場合は、ローソニア色素の質が悪い、つまり、第二収穫の可能性もある。
ヘナ畑の脇にふと目をやると、枯れ木のような木の先端に、二羽のオウムがとまっていた。オウムはインドのあちこちで見かける。とにかく今日は冷えた。帰りがけに生姜入りのチャイで温まりました。
ここは、今は珍しい素焼きのカップでチャイを出してくれるところでございます。