ヘナ遊トップヘナ実験室

よいヘナとはどんなヘナか?実験「染めた後、発色がさらに深まる」

ヘナの発色比較

ヘナの有名ブランド・ソジャット産は、染めた直後と、染めた三日後に色が全然濃くなっていた!

ヘナの発色比較

ソジャット産のヘナは赤味が強いからベストだとされているが、こうして他の産地と比較することではっきりとわかった。

染めた直後には、ソジャット産も、グジャラト産も、結果に大きな違いがなかった。しいていえば、少し、ソジャット産が濃く染まっているかなという感じ。なーんだ、ソジャット産も、グジャラト産も対して違いがなないじゃないかなと、、、そうしてテーブルの上においておいて、三日して、改めて見直して、おおーーやっぱりそうかと、ソジャット産はどんどんと色が濃くなっていったことがわかって、これは新たな発見だった。

ヘナといえばインドだが、インドは広大な土地……同じインドのヘナでも産地によって品質が違う

ヘナといえばインドだが、インドは広大な土地……同じインドのヘナでも産地によって品質が違う

日本の皆さんは、ヘナといえば、インドが知られており、インドからのヘナなら、どれも同じだと思ってるかもしれない。ところが、実際はまったくそうではない。産地によって、まるきり品質が異なる。たとえば、インドのソジャットは、ヘナの産地として、その名を世界に知られているほど有名だが、インドでのヘナの産地はソジャットだけではない。ネパールよりのウッタルプラデッシュ州(地図の赤文字のソジャットから右のほうにネパールのほうへ移動)、その左下に、マディアプラデッシュ州にも産地があり、そして、今回、実験に使用したのは、ソジャットの真下にあるグジャラート州のヘナだ。

参考記事
ヘナの産地の違いによるローソニア色素の含有量テスト(グジャラート産ヘナについて)

ソジャットは、真夏はどこよりも暑く、真冬は4度近くに冷え込む。そして、どこよりも乾燥している。暑さと乾燥がよく染まるヘナが育つ条件なのか?

今回、ソジャット産のヘナとグジャラート産のヘナの比較をしたわけだが、どうしてここまで違うのか、いろいろと考えてみた。グジャラートは海に近く、雨が多く湿っている。暑いがソジャットとの比較においては、暑さは控えめだ。乾燥度合いと、暑さの度合いが、ソジャットとグジャラートにおいては、かなり違うため、これが大きな決め手となっている可能性があると思う。

グジャラートのヘナは「ゴールデンヘナ」

現地では、グジャラート産は白髪が染まっても色落ちがひどいという。つまり、薄く染まって、それもしばらくすると、流れ落ち、黄金色のような色合いに落ち着く。だから、グジャラートのヘナは「ゴールデンヘナ」と呼ばれているという。結果として、白髪が薄いオレンジ色に、それがぱっと見、黄金色に染まっているように見えるというグジャラート産ヘナは、それはそれなりに使えるものなのかもしれないなと思っている。たとえば、白髪を黄金色に染めたい人がいるのかもしれないし………。

ちなみに、品質が劣るグジャラート産は安いため、ソジャット産とブレンドして価格を下げるために使われる

2009年は、すでに何度もお伝えしたとおり、十年に一回のヘナ大不作の年だった。特にソジャットではヘナの葉が通常の、40%程度しか収穫されなかった。ところが、グジャラートは海沿いで雨がまだあり、そこそこのヘナの収量があったため、ヘナの産地であるソジャットが、グジャラートから大量に安価なグジャラート産のヘナを買い付け、ソジャット産とグジャラート産のヘナをブレンドすることがよく行われた。これは、かなり良心的な方法である。さらにもっと安くするために、2009年は、現地ソジャットでは薬品などの混ぜ物が横行していたのである。衝撃の現地レポートお安いヘナの作り方を参照。2009年については、ソジャット産100%と自信をもって言い切れるのは、マハラニ特選ヘナくらいかもしれないとさえ思えてしまう。それほど、混ぜ物が横行した年が、2009年の大干ばつの年だったということだ。





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