水辺に浮かぶように群生する野生のナガルモタ
ナガルモタは毛細血管を拡張させ、毛根にある皮脂腺を刺激するため、ヘアケアに役立ち、また、スキンケアにも活用される
荒野の中の一軒屋、人里離れたところにあるジェイン社工場。半径5キロは、何もない。ひたすら荒野。
ヘナやハーブを製造しているジェイン社の工場近くに、川をせき止めて小さなダムになっている湿地帯がある。そこにナガルモタを群生しているという。工場を訪れた際に連れて行ってもらったところ、ナガルモタとは湿地帯に育つハーブと聞いていたが、まさしくその通り。和名をハマスゲといい、日本にも自生しているそうだ。どこかのサイトに記載されていたが、田んぼに生えて、畑の雑草とも呼ばれているそうだ。
<ドクタージェインのハーブブックより>ナガルモタは、湿地に育つハーブで、Bimbal などとも呼ばれ、サンスクリットではVarida Meghnad Kuruvind musta などと呼ばれる。ナガルモタの塊茎で品質のよいものは、指くらいの長さ、厚みがあり、よい香りがする。乾燥させたほうが香りが増し、ピネンとシネオールを含有している。ナガルモタは毛細血管を拡張させ、毛根にある皮脂腺を刺激するため、ヘアケアに役立ち、また、スキンケアにも活用される。
かつては、服をしまう際に、ナガルモタの塊茎をはさんでしまったものだ。芳香があるナガルモタの塊茎が服がかびないように作用し、かび臭くならない。また、授乳している母親は、ナガルモタの根で首飾りを作り、首にかける伝統があった。ナガルモタの塊茎の首飾りを付けていると、母乳の出がよくなり、また、乳腺の炎症が抑えられるからだ。ナガルモタの根で髪を洗うと、微によい香りが髪から漂う。<ドクタージェインのハーブブック引用ここまで>
ナガルモタの根っこ
ナガルモタは根っこが活用される。湿地帯に自生しているとはいえ、50センチくらいの深さはある。脇を見ると、地元の子どもたちが素っ裸で水遊びをしている。一緒に着いてきてくれた地元のジェイン社の社員が、ヒンディー語ですらない地元の言葉で、子どもになにやら叫んでいる。やにわに子どもはナガルモタに近づいていくと、ナガルモタを引っこ抜きはじめた。なかなか根がしっかりしていて抜きにくいようだった。その根を綺麗に洗い、もってきてくれた。
地元のおじさんは胃腸薬だという
水遊びをしていた子どもの父親らしき人物も登場。地元の言葉でのやり取りだと、このナガルモタは胃腸の調子を整えて、胃腸が具合が悪いときの薬なんだという。また、このナガルモタは、根っこが発達しておらず、まだ未熟で、成長してくると、根が太く、また、根の塊の部分ができてくるという。
ナガルモタの根塊は親指くらいで、なんともいえない香りが微かにする。
ナガルモタは、その香りと、その効能…ナガルモタは毛細血管を拡張させ、毛根にある皮脂腺を刺激する…が理由で、新シャンプー公開: 頭皮の痒みとフケを抑える「香る髪エキゾチカ(ヘナ不使用)に配合されている。
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