ヘナ臭い！インディゴも臭い！……ヘナの匂いを緩和するには。

Ａさん：こちらのマハラニ・ヘナはあまり臭くないということで、期待していたのですが、やっぱり臭いです、コレ。前回使用したのは、○イアードのものですが、それより匂いが強いです。発色はいままで使ったヘナの中では、一番鮮やかなオレンジに入りましたが、匂いは日本人には馴染み難い匂いだと思います。また、インディゴも使いましたが、こちらも匂いがきついかったので、とても使う気になれません。

ヘナには、ヘナ特有の匂いがあります。それはヘナの色素ローソニアの匂いです

Ａさんが今回、お使いになったというマハラニ・ヘナ（2009年産）は、現時点(2010年)では、鮮度が高く匂いが控えめです。これでも匂いが強いと感じられる場合は、これは、ヘナという植物に慣れていないため、慣れていないということのために臭いと感じられていると思います。じきになれます……としかお伝えすることができません。ヘナという植物には特有の匂いがあり、この匂いは、ヘナの命でもあるローソニア色素の匂いでもあります。

ハーブ入りのヘナは匂いが控えめ、その分、染まりも控えめになる

○イアード社のヘナのほうが匂いが少なかったということですが、これは、たぶん、ハーブ入りのヘナだったと思います。マハラニ・ヘナ（2009年産）がいままで使ったヘナの中で一番オレンジに鮮やかに染まった……発色がよかったが、匂いがきつかったということなんですが、この同じマハラニ・ヘナ（2009年産）にハーブを混ぜ込んでいくと、その比率によっては、かなりヘナの匂いが緩和されてきますが、ヘナの染まりが一定度、落ちてきます。マハラニ・ヘナ（2009年産）は、100%のヘナで、ヘナそのものの匂い、ローソニア色素の匂いがしっかりあるために、人によっては臭いと感じるが、その分、発色がいい、よく染まると、そういうことだと思います。

最近のインドの市販のヘナはヘナ臭が低い

最近、インドの街角でヘナを買うと、意外かもしれないですが、ヘナの匂いが少ないです。理由は、混ぜ物が多いから、、、です。ケズリという木の葉っぱ、これを粉末にしたものを水に溶かすと適度にプリプリした感じのペーストになります。しかも、匂いがほとんどありません。ケズリをかなり混ぜ、場合によってはほとんどケズリに染毛剤（大量に使用すると毒性のあるピクラミン酸ナトリウムなど）をわずかに混ぜ込み、ヘナのような染まりあがり、あざやかなオレンジに仕上がります。これの長所は、ケズリを多く混ぜれば混ぜるほど、ペーストが臭くありません。そんな理由で、インドの市販品のヘナからはヘナ臭が減ってきています。

参考記事: 衝撃の現地レポート・お安いヘナの作り方

インディゴは早い話、藍です。藍には藍特有の臭みがあります。これも植物の匂いです。

昔から剣道着などは藍染ですが、これは、汗をかくと剣道着から藍が少しづつ溶けてきて、天然の抗菌殺菌作用を発揮し『汗』臭くなりにくいんですね。ところが、剣道着の匂いは『藍』臭いんです。南インドはかつて藍……ナンバンアイですけども、この藍の栽培が盛んで、一時は全世界に輸出されていました。ところが石油から藍色が抽出されるようになり、石油抽出の藍色のほうが価格が安く、安定しているために、南インドの藍の産業は壊滅しました。ところが、最近の自然染めの復活の中で、自然の素材、藍＝インディゴの需要が高まり、南インドでナンバンアイの栽培が再び始まったわけなんです。もともと南インドはナンバンアイの適した風土ですので、年に何回も収穫できるんですね。ところが、このナンバンアイ………植物特有の匂いがあり、人によってはかなり臭いと感じる場合がありますが、ヘナと同様に、これらの植物の匂い自体を直接減らすことはできません。

ヘナが臭いと感じる場合、ヘナの匂いを抑える方法

ヘナを紅茶やコーヒーで溶かす

紅茶ヤコーヒーなど、お好みの飲み物で煮出し液を作り、これでヘナを溶かしますと、ヘナの匂いが大分と緩和されます。

ココナッツオイル

ヘナとココナッツオイルの相性は抜群です。ヘナ前の頭皮マッサージに、ココナッツを使います。ヘナしている最中、甘いココナッツの香りが芳しいです。あるいは、ヘナ後に、ココナッツオイルをヘアオイルとして髪に少し付けるだけで、ヘナ臭が大分と緩和されます。ただし、ココナッツは寒いと固まる性質があり、冬場は少し使いづらいという問題点があります。

ユーカリ・オイル

冬場は断然、ユーカリオイルをおすすめします。ヘナのペーストに数滴落として使用することで、ヘナの臭みを抑えるだけでなく、ヘナ冷えを防ぎます。ユーカリをヘナに数滴落としますと、新陳代謝が活発となり皮膚温度が少しあがります。ヘナは体温で染まりますので、皮膚温度が少しでもあがると、それだけ染まりやすくなります。