ヘナリングQ&A

アッシュブラウン(ヘナ製品)でオレンジ系の色に染まった

質問:色見本通りの色に染まらない。アッシュブラウン(ヘナ製品)を選んでもオレンジ系の色に染まってしまいます。また、一度白髪染めをしてから、明るい色をえらんでも染まりあがりが暗い。

答え:ヘナ製品は、自然の素材100%の場合、色見本通りには染まりにくい

これ、よくあるご質問です。ダークブラウン、ブラウン、レッド、マホガニー、アッシュブラウン・・・いろいろな色目をつけたヘナ関連商品があります。でも、正直なところ、こういった色にきちんと染まるかというと、必ずしもそうではなく、正しい名前の付け方でないと思います。アッシュブラウンとは、正確には、たぶん、髪質や髪の状況によっては、あるいは、やり方によっては、さらには何回かくりかえしているうちには、アッシュブラウンに、染まっていくでしょう、あるいは、染まるかもしれない(染まらない場合もある)・・・というくらいな感じだと思います。

ヘナにジアミンなどのヘアダイ成分を混ぜているものは、色見本通りに染まることも多い

ただし、ヘナにジアミンなどの、ヘアダイ成分を混ぜている製品に関しては、この限りではありません。ヘアダイなど、やっぱり、色見本に似た感じで染まりますよね。化学製品は、一様の結果が出るように製造されていますので、ヘナにヘアダイを混ぜている場合は、色見本どおりに染まると思います。当然といえば当然ですが、ヘアダイ入りのへナはどちらかというと、ヘナというより、ヘアダイに近いものでしょう。ジアミンなどのヘアダイ入りヘナは、使い方も注意が必要で、ヘナ=安全という図式で、髪に長期間置いたままにしてはいけません。使用上の注意に、30分以内に洗い流すとあったら、使用上の注意を守る必要があります。

いろいろな色の名前のヘナの実体は・・・

黄色とか、ブルーとか、もともと、ヘナ本来の色でない色に染まる、あるいは、ヘナの本来の色でない色を命名したヘナ関連製品は、実は、ヘナとはまったく違う種類のハーブであることが多いです。インドの業界では、これをニュートラル・ヘナと呼び、実際はカッチャとか、カッシャと呼ばれる植物をベースにして、ジアミン(PPD)やPAP(パラアミノフェノール)など、さまざまなヘアダイ成分を混ぜたものであることが多いです。ニュートラルヘナは見た目は大変にヘナと似ており、素人では区別が付きにくいほどですが、ヘナ特有のオレンジ系の色素がまったくないため、ヘアダイを混ぜることで、髪を、色見本どおりに染めやすくすることができるのです。

まず、基本ですが、ヘナの色味は、オレンジ系、オレンジ赤系で、それ以上でもそれ以下でもないです。また、一回のヘナでは、オレンジ系の色に染まったとしても、重ねていくと、2回目、3回目と重ねると、赤系、赤茶系に染まっていったりします。さらに、ヘナを洗い流した直後、ああ、オレンジ色!って思っていたら、三日ほどしたら、なんだか、色が落ち着いてきて、ライトブラウンのような色になって きた・・・とか、三回目のヘナの後、赤系に染まって、三日ほど経過したら、赤茶系の色になって、おしゃれに仕上がりました・・・とか、そんな感じなのです。

自然の素材は曖昧・・・奥が深い

ヘナは自然の素材で、万事が万事、こんな感じで、曖昧です。このヘナは、オレンジですか、レッドですか?と聞かれても曖昧に答えるしかできません。まはは、ヘナはオレンジと言ったり、赤オレンジなどと言ったりします。黒髪の場合は、ほとんど染まらないし、白髪の場合は、人によっては、髪質、髪の状態、あるいややり方によては、オレンジ色になったり、あるいは、赤系に染まったり、しかも回数を重ねていくと、色がしっかり入り、最初の染まりとは、ちょっと違った色になる・・・・こういった染める対象の条件にも結果が大きく左右されるのです。

お便り「 また、一度白髪染めをしてから、明るい色をえらんでも染まりあがりが暗い。」

白髪染め?・・・これって、ケミカルな白髪染めですか?ケミカルな白髪染めをして・・たとえば、市販のヘアダイなどで、しっかりと暗めに染めてから、そのあと、ヘナの明るいめの色のものを選んで染めてみても染まりが暗い・・ってことです?・・・・・そうだとしたら・・・・まず、ヘナを工業製品のヘアダイのような感覚で理解していると、もう、たまりません。まったく思ったようにいかず、これ、アッシュブラウンってヘナだけども、全然、アッシュブラウンに染まらない!って、ダークブラウンのはずが、オレンジにしか染まらない!、レッドのはずが、オレンジじゃないの!って、なってしまいます。質上、かなり無理なやり方です。そもそも、こんな色に染まるとは、とってもいいずらいのですから。

ヘナは、工業製品のヘアダイのような感覚で理解していると、思ったようにはいきません。

また、アッシュブラウンとか、ヘアダイのような色見本に例えるようにして、名前を付けて提供するほうも、同様に、ヘナをヘアダイのように理解し、その線で販売していきたいと・・・でも、これって自然の素材の性質上、かなり無理なやり方です。そもそも、こんな色に染まるとは、とってもいいずらいのですから。

まはにとって、ヘナはヘナであり、工業製品のヘアダイとは、一線を画します。現代のヘアケアから見たら、ヘナやハーブなヘアケアは180度転換なんです。

サイトでも何度もお伝えしていますが、ヘナの基本は・・・・ヘナは、日本では、一般に、染めるもの、白髪染めとか、トリートメントするものと思われています。でも、ここインドでは、それが主であるわけではありません。インドのヘアケアの基本は、地肌ケアです。地肌、命と、地肌を養うために、ヘナやハーブを使う、これがインド数千年の、女性たちのヘアケアです。早い話、ヘナで髪を洗う、あるいはトリートメントする、ケアしているとよい髪が生えると、その理由は、ヘナは地肌にいいからだと、 そんなお話で、伝統的に使われてきたと、こういうことなんです。地肌を大切にするケア、これがインドのヘアケアなんですね。

ヘナの色はたったの一つ、オレンジ系・・・髪質や髪の状態、重ねていく回数、と、一緒に使うハーブで、色をある程度、調節できますが、どんな結果になるか、これはやってみないと、なんとも言い切れませんです。もし、髪がどんな色に染まるか、その見た目に重きを置く場合は、やはり、ヘアダイをお使いになったほうがいいでしょう。ただ、ヘアダイを使い続けるのは、 髪を傷めるだけでなく、地肌にも酷なのです。

いかがでしょう?まずは、あまり色にこだわることなく、アッシュブラウンなどのヘナでなく、まず、ヘナ100%で、ヘナをしてみませんか?ヘナ100%で、自分の髪がどんなに染まるか、実験してみましょう。そこを基本として、じゃ、少し、こんな色にしたいと、あまり大きな変化、劇的な変化はつけにくいですが、ある程度は遊べます。ヘナの基本は地肌ケア・・・健康な髪に生えてもらうために・・・そして、健康な髪のもつ、ツヤツヤとした耀きは美しい・・・そう、ヘナやハーブは、美しさの価値観の180度転換でもあるんですね。自分が本来、与えられたもの・・・自然のままのヘアカラー、これを生かしながら、ツヤをまし、ツヤ髪!が、光る・・・ヘナで、健康な黒髪はこんな感じに染まります。

参考記事
黒髪のヘナカラーの入り方

室内では、染まっているかどうかわからないけども、野外など、では、きらりと黒髪がヘナオレンジに耀く・・・そんな染まり方がヘナでの(傷んでいない、健康な)黒髪の染まり方で、それ以上でも、以下でもありません。こんな素朴で、ナチュラルなヘアケアで、遊んでみませんか?


ヘナで染める

ヘナリングQ&A
ヘナ染め

ヘナの染まりや色落ち
ヘナの色落ちを防ぐには?
ヘナの色落ちが早くて困っています
アッシュブラウン(ヘナ製品)でオレンジ系の色に染まった
ヘナでオレンジに輝くヘアーカラー
ヘナしたら、地肌頭皮も染まってしまうのでは?と心配です。
ヘナの仕上がり
初めてのヘナで仕上がり悪く、髪がサラサラになるどころか、絡むし、脂っぽい.地肌は脂症
ヘナで白髪が髪質がよくなると思っていたのに・・・ヘナ後は髪が絡まりキシキシとなりボリュームもでで、こんなはずじゃあと。。。
白髪染め
部分的に白髪があり市販のヘナを使用しましたが、白髪だけオレンジに染まります。
ヘナ・インディゴ(木藍)で白髪染めしたら髪がベタベタになり櫛も通らず、薄っすらと汗をかいただけで服が汚れた
このごろ黒髪に白髪が飛び出して見えるのですが、ヘナで目立たなくできますか?
ヘナで白髪がしっかり染まらない
白髪が5割程度あり、ヘナで白髪がオレンジ色になって困ります・・・
インディゴ(木藍)入りのヘナで白髪を染めていますが、すぐに真っ白に戻ってしまいます
ヘナ遊