

ムンバイから海岸沿いを一直線に5〜6時間下がると、ダポリという小さな村に着く。このダポリはつい最近までは、インドでも有数の未開発な土地だったようだ。話しによると、この数年前に始めて電車が開通し、道路が整備されたとか。言い換えると、数年前より以前は、実にアクセスしにくい土地だったことになる。そのおかげで、いまでも、一歩、ダポリに足を踏み込むと、土地のバイブレーションが違う。このことを口で説明すると難しいが、生えている草が、全く違って見えると、そういったら少しはここの印象がわかってもらえるだろうか?
友人の紹介で、とある無名なコテージに滞在したが、文字通りのカントリーハウスで、三食付きで、家族4人で、日本円にして5000円ほどだった。

今回のダポリ訪問の目的は、主に野生の薬草の調査!を兼ねて、子供らの息抜きにきたんですが、コテージでお世話になっていると、上の写真の向かって一番左の若奥さんが、「あなたは、まはさんですよね?」と声をかけてくる。 「えっ?」と、まは(上の写真の右から二人目。長男のフウマくんの肩に手をおいている)は驚きを隠せなかった。「なんで、僕のことを知ってるの?」とたずねると、インド薬草学研究所の一週間のコースに参加して、そのとき、まはの、ヘナやハーブに関する講義を聴いていたというのだ。世間というのは、狭いというか、ま、まさか、こんな、インドのものすごい田舎の、山の中の小さなコテージで、まはの講義を聞いた人に声をかけられるなんて。。。とちょっとやっぱり驚きでした。
上の写真の一番右の方が、ここのご主人で、山を所有し、そこで苗木の栽培をし、また、野生の植物などの収拾と研究を行っているアッシーシ先生。なんでも、地元ではよく知られた名士。30年前にムンバイの都会を捨て、この村に山を購入し住み着いたということで、もともとは都会の若者だったそうだ。 彼によると、ダポリ近郊は、自然があらされることなく放置され、そのため、いまでも、野生の薬草の宝庫となっており、シャタバリは、広範囲に自生群生しているとのこと。

アッシーシ先生が、ささっと山の中に入っていったと思ったら、手にこんなものを持って出てきた。これがシャタバリの根だという。この地方では何もしなくても、どんどんとシャタバリが成長するのだという。ある意味、この地方の特産というわけなんだろう。それはすばらしいと、それだったら、早速、ジェイン社のジェイン氏に情報を提供してあげようと、電話で連絡をとった。
まはがいつもお世話になっているジェイン社の名前は、正確には、ドクタージェイン・フォーレストハーバルという。日本語に訳したら「ジェイン先生の森のハーブ」というのが正式な名称。その名の通り、ジェイン社は森のハーブを得意としいて、扱うハーブのうち70%〜程度は、森や山奥から収拾されたハーブ。そのジェイン社のジェイン氏(社長)は 10年ほど前、当時は、まともな宿泊設備もなかったため、ダポリの森の中に、テントをはって、そこで寝泊りし、地元民に、ハーブを収拾させ、薬草のサンプルを収拾したことがあると、そんな話を聞かせてもらった。一本とられました。

小さな大根の根のようなシャタバリの根は、乾燥させるとカチカチに硬くなる。これを粉末にして摂取する。アーユルヴェーダではいくつかのフォーミュラ(配合)があって、シャタバリ・カルパとか、シャタバリ・カルパM(授乳期の女性用)などといわれている。実は、アーユルヴェーダでのシャタバリには、グラニュー糖がかなり多く配合されている。これは甘味と摂取するのが、シャタバリの栄養素が吸収されやすくなるために必要だからだそうだ。一般的には、シャタバリ・カルパをミルクなどと一緒に朝晩摂取する。

シャタバリはアスパラガスの一種であり、葉酸をはじめ、おおくの栄養ミネラルなどが含有されているため、女性には特におすすめ。ジェイン先生によると「シャタバリは強壮ハーブです。これは、母乳の出をよくし、男性がとれば、精子量を増加させます。シャタバリを飲めば、胃潰瘍などの改善します。 …定期的にシャタバリを飲めば、体の抵抗力を高めます。シャタバリは、虚弱体質な子供にはとてもよいでしょう。科学者たちが臨床実験をしたところ、虚弱体質の子供たちが、このシャタバリによって免疫力が向上し、病気にかかりにくくなったと証明しています。…また、シャタバリは、生理不順などにも大変に効果的で、女性の体重を増やし、定期的な生理をもたらします。」(女性のための強壮ハーブ・シャタバリ )ということだ。
特に、妊産婦には必須とさえ、言い切ってしまう。妊娠期にあっては胎児の健全な成長を助け、産後はお乳の出をとてもよくしてくれる。このことは我が家では2人で確認済みで、妊娠したらシャタバリをと、合言葉のようにすすめています。