ヘナの実験

実験:髪が油っぽいとヘナは染まりにくい?ヘナ前にはシャンプーする必要があるのか?

オイルとヘナの染毛力の関係は?

オイルとヘナの染毛力の関係は? ヘナ前のオイル頭皮マッサージはインド伝統のやり方…髪や頭皮の油分はヘナの染毛力を落とさないのか?

インドでは、昔から、ヘナ前には、必ずオイルで頭皮マッサージを行う。あるとには、ゴマ油で、あるときにはココナッツオイル、あるときには、ヘッドマッサージオイルで念入りに頭皮をオイルでマッサージしてからヘナを髪に塗る。ヘナ前の頭皮のオイルマッサージはは育毛の観点からもおすすめだし、仕上がりの点からもおすすめ。ヘナは多少のオイルなら綺麗に取り除く。ただ、気になるのが、白髪染めの場合、本当にオイルはヘナの染毛力を落とさないのか?という心配。仮にもしたっぷりのオイルでべたべたになってしまったら、さすがのヘナでも染まりが弱るんじゃないのか?実際はどうなのか?と実験してみることにした。

今回は、ヘナとオイルの関係を徹底検証!ということで、思い切って、ヘナの体積と同量!!!のヘアオイルを混ぜて、ヘナの染毛力にどう影響が出るかを実験してみた。オイルはヘナの体積と同じ量だが、オイルの投入方法を2通りにした。下の油1は、ヘナを水に溶かすときに、オイルを一緒に入れて寝かせた。油2は、最初、ヘナを水溶かしし、寝かせた後、オイルを入れてかき混ぜ、人毛白髪束を投入した。油1は、頭皮にオイルマッサージをした後に、寝かせたヘナを髪に塗る、といった想定です。

オイルとヘナの染毛力の関係は?

油1で、ヘナにヘナの体積の2倍の水をいれ、さらにヘナの体積と同様のオイルを入れ(計量スプーンで計測)、かき混ぜているとき、油の粒がヘナの間に垣間見れる。よくかき混ぜても、なかなか油が馴染みきらない感じがするほど、油の量が多かった。さらに、油2で、ヘナの体積の2倍の水で溶かし寝かせたヘナに、油をヘナと同量のオイルを投入すると、油がなかなか馴染まず、かき混ぜるのが大変だった。それほど、油の量が多いということだ。これではいくらなんでも、ヘナの染毛力が落ちるだろうと、考えたが・・・・

水:ヘナをヘナの体積の3倍の水で溶かし、4時間寝かせて、1時間、人毛白髪束を浸けた

油1:ヘナをヘナの体積の2倍の水と、ヘナの体積と同量のオイルを溶かし、4時間寝かせ、1時間、人毛白髪束を浸けた

油2:ヘナをヘナの体積の2倍の水で溶かし、4時間寝かせ、ヘナの体積と同量のオイルを加え、1時間、人毛白髪束を浸けた

驚き!大量の油にもびくともしないヘナの染毛力!

驚き!大量の油にもびくともしないヘナの染毛力!

洗い流して驚いた。ただ、驚いた。水溶かしのものも、油1も、油2も、染まり加減では、何の違いもない!油を最初に混ぜても、あとで混ぜても、違いはない。ただ、違うのは、人毛白髪束の手触り・・・・水溶きのものはぱさついているが、油1、油2は、人毛白髪が油を吸い込み、しっとりしている。髪がさらっといい感じに仕上がっているかのように感じられる。インドでは、昔から、ヘナ前には、必ずオイルで頭皮マッサージを行のは、まったく理にかなったことだったことがわかった。

ヘナ前のシャンプー、まったく不要

よくある質問に、「ヘナの前にシャンプーしたほうがいいでしょうか?」ということがある。「髪から汚れや油を落としてからヘナしたほうがよく染まるのでは?」ということなんだけども、上記の実験からも、ヘナ前のシャンプーはまったく不要だとわかっていただけるかと思う。ヘナは多少の油分なら取り除いてしまうし、仮に油分が多くても、白髪の染毛力には影響がなさそうだ。さらに、多少大目の油のほうが、髪がしっとりして、仕上がりがよい(ただし、油の匙加減は各自の経験で)。もちろん、ヘナで髪の汚れも綺麗に落ちてしまう。だから、ヘナ前のシャンプーはまったく不要。さらに「ヘナはシャンプーで洗い流す」というのも、まったくもってナンセンス!ヘナはお湯洗いで十分です。ヘナ前にシャンプー不要。ヘナ後にもシャンプー不要。そして、いつもシャンプー不要なんです。


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