インディゴ

インディゴの染め方のコツ・インディゴを洗い流した後、ヘアドライヤーで髪を乾かしてはいけない!

インディゴ染め後、洗い流し、すぐにヘアドライヤーで速乾

インディゴ染めの後、ヘアドライヤーで速乾させると、インディゴの酸化発色プロセスが止まってしまい、一見、黄色というか黄緑という感じに見える(上写真)。ところが、一箇所、インディゴ染めをしている際、際で空気に触れていた箇所は藍色に発色していた。染めている間に空気に触れ、発色していたためだ。黄色というか、黄緑の部分はインディゴのペーストにどっぷりと浸かっていて空気にふれていなかった部分。

インディゴ染めの様子

上の写真の白い矢印の部分が、染めている間に空気に触れて発色していた部分。インディゴ染めというものが酸化によって発色させるプロセスであることがよくわかる。

インディゴ染め後、空気に触れさせるためにラップしないほうがいいという人がいるので、以下の実験も過去に行った。

空気に触れさせながら、インディゴ染めを行ったが、確かに洗い流した直後には発色しているが、空気に触れさせないで染めたものと大差がない結果が、上の実験では出ていた。

インディゴは湿気がある状態で酸化し発色するが、また、インディゴは湿気がある状態だと色落ちしやすい。

インディゴは湿気がある状態で酸化し発色

実験に使用したのは、2016年収穫マハラニインディゴです。

写真CとDは、マハラニインディゴを溶かし、2時間程度、漬け置いて洗い流し、すぐにヘアドライヤーで速乾させたもの。
写真Bは、マハラニインディゴを溶かし、3時間程度、漬け置いて洗い流し、そのまま自然乾燥させた。インドの気候のため、だいたい3~4時間でカラカラに乾く。
写真Aは、マハラニインディゴを溶かし、3時間程度、漬け置いて洗い流し、そのまま自然乾燥させながら、乾いてしまう前に、水に浸して水気を補うを一日繰り返して、最後は自然放置して乾燥させたもの。
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インディゴは湿気がある状態で酸化し発色

実験に使用したのは、2016年収穫マハラニインディゴです。

ここで問題なのは、ずばりA。Aは色が薄くなりかかっている。AはBの後、さらに水で洗いながら湿らせて、発色を促進させようとしたが、逆に色落ちしてきて、インディゴが薄くなってきてしまった。インディゴは色褪せする。何度も洗いながら、湿らせるを繰り返すことで、色が剥げ落ちてきたのだ。

ちなみに、CとDが薄茶のような不思議な色をしているが、これは、最初、黄色というか黄緑で、丸一日経過することで、インディゴが酸化し少し発色した状態。インディゴが酸化発色するには適度な湿り気が必須だが、ここではヘアドライヤーで完全に乾かしきってしまったため湿り気がなく、十分に発色できていない。これから、Dを水に一度濡らして、再度、発色を再開させてみようと思う。今回は、Aのように洗ったりせず、Dを一度切り水に濡らし、そのまま数時間、自然乾燥でどの程度色が深まるかを見てみようと思う。

インディゴ染めの後、ヘアドライヤーで速乾しても、再度、湿らせ自然乾燥をさせることで発色が進む

インディゴは湿気がある状態で酸化し発色

実験に使用したのは、2016年収穫マハラニインディゴです。

ただし、上の写真のCの場合、インディゴの成分は藍色に発色して油溶性のインディゴとなっておらず、水溶性のまま、非常に落ちやすい状態で髪に付着していると思われるため、このタイミングで石鹸やシャンプーなどで髪を洗うと、せっかくのインディゴが落ちやすくなるので、水を含ませる程度に湿らせ、もしタオルでふき取り、その際、多少のインディゴがタオルに付着し汚れます。で、このままタオルを巻いて温かい部屋でタオルドライするか、どうしても必要なら、軽くヘアドライヤーをかけて、湿り気が髪に含まれいてる状態でドライヤー使用を停止し、そのままタオルドライで1時間程度で自然乾燥させるといいでしょう。



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