インディゴ

アルカリのヘアダイやパーマを長期間していて頭皮のダメージが進んでいと最初のヘナで白髪への発色が悪い

美容師Kさんからのお便り:まはさんの実験毛束は真っ白白髪状態から1時間のヘナでかなりしっかりオレンジ色が発色してきます。しかし、人体の人毛は初めてのヘナで1時間でどのくらい白髪に発色してくるかはけっこう差があるように感じます。特に私の経験上ですと、アルカリのヘアダイやパーマを長期間していて頭皮のダメージが進んでいる方はそうでない方に比べて、初めてヘナしたときの白髪への発色が(髪質を考慮しても)悪いです。頭皮から浸透した化学物質がこれから生えようとする白髪にも影響を与えているからだと私は考えています。これはアルカリ系のシャンプー剤でもいえることと思います。

この記事は以下の記事の続きです
インディゴ染めの後、速乾させると発色が悪い?

アルカリ(ヘアダイやシャンプー剤など)がヘナの発色を妨げる

Kさん:Kさん: アルカリ(ヘアダイやシャンプー剤など)を排除して3~4回集中的にヘナを繰り返す、2~3時間ヘナを置く、で とてもいい発色をしてきます。

まは: なるほど!実地に大勢の人の頭にヘナやハーブで白髪染めしてないと、これ、わからないですね!実に貴重な情報!

まは: ヘアダイをしている髪というのは、かなり曲者で、実は、髪にヘアダイの成分が残留しているんですよね。その残留している成分が最初のころヘナと科学的な反応を起こしたりすることがあるんです。これも信じられないような話なんですが、まはのヘナを使ったら、たったの一回で、髪が靴墨のように真っ黒になったという話があります。まはも信じられなかったんですが、いろいろと追求していくと、どうも、ヘアダイの残留している何かの成分とヘナが反応を起こしちゃったのかもしれない、そんな可能性が見えてきたんですが、それ以上はわかりませんでした。言い換えると、ヘアダイなどさまざまな薬品を髪や頭に使うのは、怖いですよね。だって髪に残留しちゃうんですから。頭皮につけなければいいとはいっても、髪に残留している以上、髪は頭皮につながってますでしょ。。。なんとなく不安にはなります。

インディゴ染めは頭皮の状態が良くなってから

Kさん: 私は頭皮が良い状態にならないとインディゴはしないんです。毛髪のダメージが強い方はダメージ部分がかなりなくならないとインディゴはしないんです。

まは: ほんもののケアですよね、これって。まはの知る限りでは、ヘアダイをしながら、合成シャンプーを使っている人がヘナすると、頭皮、すごいオレンジに染まります。ところが、ヘナやハーブにかえてから、しばらくして、再度、ヘナすると、頭皮はうっすらとしか染まらないし、染まっても、すぐに落ちます。頭皮にハリが戻ってきて、しっかりしてくるからなんですが、たぶん、Kさんなら、そういうことに気がついたこともあるんじゃないかなと思います。ただ、現代のヘアケアは薬品を使うために、時として複雑な事情に直面することがあるのです。たとえば……

パーマ液やシャンプーのコーティング剤などが原因で、最初はヘナが入りにくい??

まは: でも、なぜなんでしょうね?ヘアダイパーマなど、あるいはシャンプーも含めて、ダメージがあると、ヘナの色が入りにくいという理由?……ちょっと昔、女性たちが議論して盛り上がっていたことがあるんですが、パーマ液、これというのは正直髪を傷めるんですね、で、それをごまかすといっては言い方が悪いかもしれないですが、傷んでいる上からコーティング剤を接着させて、さらさらに仕上がると、そんな仕組みで、パーマ後に髪が薬品でさらさらにコーティングされた状態のときにヘナしようとすると、仕上がりがすごく悪いと、その理由は、コーティング剤だ!と、そんな話しになったんです。

パーマなどして傷んでいる髪が、ヘナすると最初、仕上がりが悪いのはコーティング剤が剥がれ落ちるから?もちろん、ヘナも入りにくい!

まは: パーマ後で髪がコーティングされている状態、あるいは、サラサラシャンプー傷んだ髪用(実はコーティング剤入り)などを使っていて髪がコーティングされている状態のときには、最初、ヘナが入りにくいです。もちろん、染まりも悪いでしょう。悪いだけじゃなく、仕上がりもすごく悪い。その理由として、女性たちが考えたのは、ヘナがコーティング剤をひっぺがすから!という、なんとも意外な仮説だったのです。コーティング剤の上にヘナすると、コーティング剤がはがれて、仕上がりが悪い!それに負けずにヘナヘナヘナしていくと、やがてコーティング剤が落ちきって、今度はヘナが髪につきはじめて、すると、仕上がりが急によくなってくる。これは、たぶん、白髪があれば、このころくらいから、急に染まりがよくなってくる……。Kさんのお話を聞いていて、そんなことも可能性としてあるんじゃないかなと思ったりもしました。

参考記事
コーティング剤(ストレートパーマなど)は思い切ってひっぺがす!その後はヘナを繰り返す説

Kさん: ウチのお客様はヘナの発色がしっかり出た状態になってからインディゴをします。5:5も3:7も同様に数回へナのみをしてから5: 5をするように。

まは: 正解ですよね。最初はヘナヘナヘナと、ヘナして、色がしっかり入るようになってきてから、そこからがスタート地点。遠回りだけども、本当の正しいやり方だと思います。

Kさん: で、思ったのは、インディゴの速乾で、紫発色の話しに戻りますが、 「ヘナの発色がかなり弱いところにインディゴをしてドライヤーで速乾する。」 これだと人によっては紫に発色しやすくなるのか・・・・・・も・・?。 すみません、なんの実験も行なっていない推論ですが。

まは: その実験、やってみますね!

Kさん: ヘナをしっかり発色させてからインディゴで紫の経験はないのですが5:5や3:7の方は「つけてお帰りコース」をしていただいています。で、5:5の方よりも3:7の方のほうに、その方が翌月来店した時に前回のところが、 赤紫っぽいような色になっているときがあるので、私は単純に色落ちしてこうなった、と思っていたのです。でもこれがもしかしてインディゴの「紫」反応かなと、、、、。

まは: それです、それ!それでね、じつは、ヘナ+インディゴ7番は、インディゴの比率を少し落としたんですよ。以前は、ヘナ+インディゴ7は、3:7でしたが、現在は 35%:65%にしてます。理由は、ヘナが弱すぎると、インディゴが勝ちすぎている状態で、たぶん、いまから思うと、染めの後のヘアドライアー速乾で、紫発色の問題が出てしまう可能性が高いので、それで、インディゴの比率を落とした。。。。

Kさん: ヘナの発色が弱いと紫が出やすく、さらにドライヤー速乾で紫度アップ。なぁーんて、どう思います? まはさん。

まは: 場合によっては、ヘナの発色が弱い=ヘナの比率が低いとも言い換えることがで きますけど、その通りだと思います。さらに言っちゃうと、 パーマなどしていて、そのコーティング剤などのせいで、ヘナがのりにくい、のっても、剥がれ落ちる=ヘナの後、色落ちがすごい、といった状態で、ヘナの発色が悪い状態で、インディゴして、速乾させたら…………あ~あ、紫になっちゃうかも……

ヘナとインディゴで白髪を茶色っぽく仕上げるには

Kさん: あと、ヘナ後のインディゴ染めで茶色っぽくする方法もですが、 とにかくヘナをしっかり発色させて(何回もヘナをする、ヘナを2~3時間置くなどで)それから薄めのインディゴをすると、始めは黒っぽくてもヘナの赤みはストロングですので、2~3回洗うと中から赤みが出てきますよね。あまり黒くしたくないお客様にはこうしています。 ポイントはやはりヘナをしっかり発色させることをします。

まは: いや、なかなか、技術ですねーーーーその通りと思います。いやいや、またまた、きよみさん、ヘナ遊、掲載記事、いっちゃいます!でも、なんだか、ヘナ遊って、自然派の美容師さんの情報サイトみたくなってきちゃいました!



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