インディゴ

最初緑色でじょじょにダークブラウンに……これがヘナ後のインディゴ発色

美容師Kさんからのお便り:今回はよくわかるようにと思って白髪状態から写真とってみました。いつも3~4週間に1回なのですが今回ひと月ちょっと経っていたので白髪が特によく伸びていて分かりやすかったですね。インディゴを流した後、表面は空気に触れているのでドンドン発色してくるんです。で、中をわってみたらまだすごい緑色できれ~~い。でも写真を撮ろうとカメラを構えたりしているうちにもう見る見る発色してきました。 あわててシャッターをきった瞬間です。あの写真よりもっと緑緑してたんですよ。そのあとすぐドライヤーで乾かしたのですが、結構黒っぽくなってきていますでしょ。

この記事は以下の記事の続きです
インディゴ染めの後、速乾させると発色が悪い?

まは: やっぱり美容師さんにはかないません、白髪の頭の人体実験は。。。。だって、毎日、白髪頭がお客さんとして来店してくれるんでしょ。。。

Kさん: まぁ・・・・ほとんどが白髪頭の方・・・・

まは: 毎回、毎回、観察しながら、美容師Kさんは、おおーーーと実験結果をみながら、 楽しんでる……お客さんも、白髪が綺麗に染まって喜んでる。。。。

Kさん: 確かに美容師Kは楽しんでます。 お客様も喜んでいる。

インディゴ緑発色レポート、題して、「緑の現場から・・・」

↓1枚目  白髪
1枚目  白髪
↓2枚目  ヘナを流したところ(2007年ヘナを水で溶いて鉄鍋で19時間ねかせたもの、40分でお流し)
ヘナを流したところ
↓3枚目  インディゴを流した直後、ウェット状態(2008年インディゴを熱湯で溶いて15分おいてから塗布、30分でお流し)
インディゴを流した直後

まは: まはの場合は、白髪頭ハント、結構、大変なんですよ。。。あたしの場合は、おっかけていかないとならない。だから、手っ取り早く、ヤギ毛だの、人毛白髪束などで実験になっちゃいます。まぁ、理論値しかでないですね、あたしの場合は。理論的にはってやつで、理論は実際とは違うこともありますよね。

Kさん: そうそう、まはさんは研究者でした。 研究は安定した状況で行なわなくてはけませんよね。 私たちは素人も玄人も含めて現場です。 研究結果を元に現場で生かさせてもらっているわけです。 私にまはさんのような研究をせぇ、といわれてもできん! 自分が楽しい場所で楽しく遊ぶ、ですね~ でも、ホント今回の紫発色は新鮮な驚きでしたよ、お蔭さまです。

まは: 実際の値はこれから、美容師Kさんに調査してもらうしかないでーす!

インディゴ緑発色レポート、題して、「緑の現場から・・・」

Kさん: では、では、早速現場からの報告です。 今日ちょうど緑発色しやすい方が見えたので写真とらせてもらったんです。題して、「緑の現場から・・・」

まは: おおーーー緑の現場から!そして、「緑発色しやすい方」……なるほどねーーーー緑発色しやすい人とそうでない人がいる。 微妙ですよね、これって。先の実験では、ヘナのノリが悪いほうが緑発色してました。 ヘナのノリと関係があるのか、どうなのか。。。。この解明には、時間がかかるかと……。

インディゴ緑発色レポート、題して、「緑の現場から・・・」

↓4枚目  中をめくって撮影。まだ酸素にあまり触れていないのでしっかり緑色が発色。

緑色が発色。

↓5枚目  ドライヤーをかけて乾かした直後

ドライヤーをかけて乾かした直後

インディゴ緑発色レポート、題して、「緑の現場から・・・」

↓6枚目  全体
緑の現場

Kさん: 今回はよくわかるようにと思って白髪状態から写真とってみました。 いつも3~4週間に1回なのですが今回ひと月ちょっと経っていたので白髪が特によく伸びていて分かりやすかったですね。インディゴを流した後、表面は空気に触れているのでドンドン発色してくるんです。で、中をわってみたらまだすごい緑色できれ~~い。でも写真を撮ろうとカメラを構えたりしているうちにもう見る見る発色してきました。 あわててシャッターをきった瞬間です。あの写真よりもっと緑緑してたんですよ。そのあとすぐドライヤーで乾かしたのですが、結構黒っぽくなってきていますでしょ。若干緑っぽいのがあるくらいで。もう一年以上「ヘナとヘナ後のインディゴ」コースを しているので全体も綺麗に黒くなっています。以上が、早速現場からの報告です。これからもまはさんの実験楽しみしています。 そして現場からもまた何か面白いことがあったらご報告しまーす。

まは: で、このペーじも掲載させてもらっていいです?

Kさん: 今回は私もHPに乗せたいと思ってあらかじめお客様の了解を取ってありますので OKで~~す。大丈夫ですよ。!

まは: 今回のモデルのお客様、一番最初の根元の白髪の量を見ると、少なくても5割以上は白髪ですよね。 ヘナとインディゴでおしゃれに染まってます。全体像の写真ですが、ちょっとだけ赤茶に反射してみえるのがありますが、これは撮影の加減だと思います。恐らく、こちらのお客様の頭の染まり具合は、もう普通の黒髪、自然な栗色に染まっていると思います。すばらしいですよね、ヘナとインディゴの色遊びで、これって奥が深いですけども、こんな仕上がりに出来てしまう!

Kさん: 実は、今、私の頭の中は、紫発色と緑発色、その違いはどこにあるか、、、、と。

まは: いえ、一つ、仮説があるんです。なぜ、緑に発色するか、これもねーーー同じようにやっていても、緑に最初に発色してから、じょじょにダークブラウンに発色していくと、これが確認できるお客様がいるんですが、まはが思うに、インディゴ自体の発色は、最初に緑、次ぎに藍色に変色していく、これだと考えています。白髪束の実験で何度も目撃していますが、白髪束をインディゴ液からひきあげて洗い流している最中の白髪束の色は無色、染まってないです。それが洗い終わって、白い紙の上に置いた頃から綺麗な緑に発色しはじめ、1時間もすると濃い藍色に発色してます。

まは: まはは、インディゴの発色のプロセスはこれなんだと考えてます。つまり、無色→緑→藍色です。一部、水分が十分じゃない場合は、無色→緑→紫色になるんじゃないかと思いますが、ここではこの紫ははずしてて考えて、で、インディゴの発色は、無色→緑→藍色。で、このプロセスが頭にインディゴを乗せている間に起こってしまう場合があって、頭にインディゴがのっている間に、、無色→緑は完結して、、無色→緑→藍色発色が始まってる状態でインディゴが洗い流されると、洗い流した際には、緑発色でなく、もうある程度暗めになっています。で、ヘアドライヤーなどで乾かしているころには、もう相当発色がすすみ、ほとんど黒っぽくなっている。これじゃないかなーーと仮説です。

インディゴ染め最中に髪を切り返して、酸素を入れると発色がいい?

まは: これも仮説ですが、洗い流しているときに、緑発色をしてないお客様、それはすでにインディゴの発色プロセスの無色→緑までを完結し、藍色発色のプロセスがはじまっている状態で洗い流していると、その場合は、恐らく、酸素、空気にさらされていた?ということがかんがえられます。塗り方、放置の仕方、途中で髪を切り返すなどなど、して、酸素をインディゴしている髪に吹き込むことで、一騎に、藍色発色がはじまるのじゃないかと予想しているんです。つまり、美容の現場で、30分なり、インディゴ染めしている最中に、ひょっとしたら、髪を切り返して空気にさらす、酸素を吹き込むような行為を行うことで、より濃くインディゴを発色させることができるのじゃないかと考えてるんですが、これは美容師Kさんの現場での実験結果を待つしかないんです。



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