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ヘナ遊トップヘナ実験室

実験:ヘナ前にオイルで頭皮マッサージをする理由は?

シローダーラ(写真上、額にオイルをポットから流し落とすため、髪は油まみれとなる)をしてからヘナをすると非常によく染まる! なぜ???

参考記事
ヘナ前に頭皮マッサージするとヘナの染まりがよくなる?悪くなる?実験オイルとヘナの染毛力の関係

なぜ、インドでは伝統的にヘナ前にオイルで頭皮マッサージなどを行ってきたのか?

ヘナとオイル、最近、永遠のテーマのようにも思えてきた。そもそも、インドでは、ヘナは、オイルとセットで使われてきた。つまり、ヘナする前には、必ずといっていいほど、なんらかのオイルで頭皮マッサージを行った後にヘナをする。その一つの理由として、オイルで染まりが向上するのではないか?という仮説が出てきている。

マハラニヘアケアオイルでシロピチュすると、ヘナの染まりが向上する

事の発端は、ある美容師さんがメールで、マハラニヘアケアオイルを使うと、ヘナの染まりが向上するとメールをくれたことからはじまった。彼女はヘナやハーブだけで自然な材料だけで、この何年も美容を提供しているヘナ通の美容師さん。彼女が言うには、これまで他のオイルを使ってきたが、最近、マハラニヘアケアオイルを使うようになってから、白髪の染まりがいいという。

美容師Yさんからのお便り:ヘナ前のオイルは必須、白髪の部分には特にしっかりとオイルを塗っているんですよー。ポイントは白髪部分にたっぷり塗ること。当店では温めてたオイルをコットンにたっぷり含ませて白髪のところにしっかりしみこませるコース(※これをシロピチュという)があるんだけど(マハラニヘアケアオイルにしてから)今まで(使っていたオイル)よりずっとよく色が出てきていますよ………マハラニヘアケアオイルのほうにローソニアを引き出さす作用のある薬草が入っているということ、では無いかと考えています。

美容師Yさんからのお便り: で、昨年、アーユルヴェーダ療法とヘナをしている方にあったので「ヘナとシローダーラ(オイルの場合)」の関係を聞いて見たんです。そしたら、なんと「シローダーラ(オイル)をしてからヘナをすると非常によく染まる!」と、言うんです。驚きーーー

解説シロダーラーとは

シロとは頭、ダーラとは流すということで、頭にオイルを流すことをシロダーラーといいます。上の写真のように、銅のポットに薬用油を入れ、細い先の穴から油が流れてきますが、これを頭部に流すのをシロダーラで、これをしますと、頭全体が油まみれになります。それこそ、髪と頭皮が、油でべちょべちょの状態になります。こうして、油でべちょべちょにしたほうが、ヘナがよく染まる?……さて、これはどうなんだろうと、早速実験をしてみました。 。

油に浸け置いた白髪束をそのままヘナペーストに浸け置いて白髪染めで染まりの実験

油に浸け置いた白髪束をそのままヘナペーストに浸け置いて白髪染めで染まりの実験

比較実験として、まず、2本の白髪束(ヤギ毛使用)を用意。そのうちの1本を、ゴマ油に浸け、たっぷりと油を浸透させる。そして、別々の容器に、同時に溶いたヘナペーストを分けて入れ、そこに、たっぷりとゴマ油をしみこませた白髪束(写真のA)と、普通の白髪束(写真のB)を投入、その結果が上です。

1時間後、洗い流したところ、Aの白髪束は、べちょべちょにゴマ油を浸透させていたために、油っぽいままだったため、リタで洗浄して、残っている油を綺麗に洗い流した。結果は、ご覧の通りだが、写真ではわかりずらいが、Aのほうがわずかに発色がよいように見えている。少なくても、言い切れることは油をたっぷりしみこませた白髪束をヘナで染めたとしても、なぜか、まったく染まりが悪くなることはない。普通の頭で考えたら、これだけ油をべちょべちょに沁み込ませたら、染まりが悪くなりそうだと………そう思えてしまうんだが、なぜか、染まりは、実験では、まったく悪くはなっていない。

ヘナ前にオイルマッサージする理由の2:ヘナの油溶成分(ヘナの薬効的な成分)を吸収させるため?

ヘナの油溶成分(ヘナの薬効的な成分)を吸収させるため?

台所にあった油に、ヘナの粉を落として攪拌し、しばらく放置すると、緑っぽい色がオイルに染み出てくるが、いくら時間が経過しても、ヘナは水に溶かした時のように茶色っぽく変色していくことはない。茶色っぽく変色するということは、ヘナ特有の色素、ローソニアが出てこないということを意味している。

ヘナの粉をオイルで溶かし、白髪束を染めてみたところ、一切染まらなかった

ヘナの粉をオイルで溶かし、白髪束を染めてみたところ、一切染まらなかった ヘナの粉をオイルで溶かし、白髪束を染めてみたところ、一切染まらなかった

一応、念のために、ヘナを油で溶かし、白髪束を、さらに念のために1番浸け置き、洗い流してみたところ、綺麗に真っ白にもどった。つまり一切染まっていないのだ。つまり、ヘナの色素ローソニア色素と油は水と油の関係。ローソニア色素は油に溶けるような性質のものではないということになると思う。

頭皮のオイルマッサージ後、髪と頭皮に油がかなり浸透している状態でヘナしたところ、尿が緑色になっていたというお便り

参考記事
ヘナ後、尿が緑色になることについて

ヘナ後、尿が緑色になることについてで紹介したが、長年、ヘナしてきた人が、今回、初めて、ヘナ前にたっぷりとオイルを使って頭皮マッサージをした後、1日、放置してから、髪と頭が依然、かなり油っぽい状態でヘナしたところ、トイレでびっくり、尿が緑色………ヘナ暦の長いベテランが始めて緑尿の体験。。。そこで、ふっと思い出したのがこの写真………

これは、あくまで仮説というか、想像の世界になってしまうけども、ヘナが油に溶けると、この緑色の成分が溶け出してくるのではないかな?と想像すると、この緑色の成分が油に溶け始め、それが経皮より油と一緒に吸収され、やがて、尿として放出され、だから尿は緑っぽかった?………そんなことはありえないのだろうか?と考えたりしている。もしそうだとすると、ヘナ前に頭皮マッサージをする目的は………

ヘナ前にオイルマッサージする理由の2:ヘナの油溶成分(ヘナの薬効的な成分)を吸収させるため?

ということであった可能性も高い。もちろん、ヘナの緑色の成分が溶け出したオイルは、それ自体には何の染める力も何もないが、ヘナのローソニア色素の発色を少し高める作用もあるのかもしれない。これについては、現時点では不明。





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