毛根を強化するブラーミとインディゴの、白髪染毛力における相性

毛根を強化するブラーミ

一般的に、ブラーミは、記憶力増進、あるいは、ボケ防止薬としても注目され、近年、さかんに研究がされ活用されているが、ブラーミが外用される場合は、毛根を強化し、いわば髪のトニック強壮剤と、抜け毛防止のハーブとされているからだ。

ブラーミは毛根近くの細胞を活性化させ血行をよくする

～ジェイン先生のハーブブックより～ ブラーミと呼ばれる植物は、髪のお手入れのために、何世紀！も使用されつづけてきました。サンスクリットでは、「カポットバンカ」などと呼ばれています。このブラーミの葉のエキスは、頭皮の、毛根近くの細胞を活性化させ、血行をよくします。だから、ブラーミは髪の毛の成長を促進させるのです。苦味と渋みがあり、これが冷却効果をもたらします。実は、ブラーミの本当の効果は、脳神経に作用することなのです。ブラーミは、脳の働きが向上させ、記憶力が増進させます。また、もっとも注目に値すべきは、ブラーミには、精神を安定させ、鎮痛効果があるために、ストレスを和らげる効果があります。

ブラーミに関しては、多くの研究者たちが、インドだけでなく、世界中で研究を続けています。チャラカ（アーユルヴェーダの経典）いは、ブラーミを「ヴァヤスタパナ」と呼んで褒め称えています。中国では、何世紀にもわたり、ブラーミを頭脳のトニックとして使用しつづけています。 （ジェイン先生のハーブブックより、まは拙訳）

参考記事

本格的アーユルヴェーダヘアオイル・アタルバケッシャテル

ヘナやインディゴと一緒にぜひ使いたいハーブ………

マカは多く配合するとインディゴの色素をある程度、弱めることが、前回の実験、 インディゴとマカ／ブリンガラジの、白髪染毛力における相性 で、わかった。だから、マカを使う場合、あまり多くは配合することはできない。 じゃ、ブラーミはどうだろうかと、インディゴとの相性を調べてみた。通常、絶対にこれほどにまで配合しないだろうという限界、３０％までブラーミを配合して、染毛テストを行ったところ………

インディゴは、ＰＨ値、中性のブラーミにより、染毛力において影響をあまり受けないだろう………

ブラーミのＰＨ値は、7.0前後だった。つまり中性。これは、可能性あるかもしれないと思った。思い切り３０％ものブラーミをインディゴに投入し、インディゴ１００％ＶＳインディゴ７０％＋ブラーミ３０％で、白髪束の染毛実験を行ったのが、上の結果。ブラーミがインディゴを３０％で薄めたくらいの結果だと見える。つまり、シカカイやアムラのように、ブラーミはインディゴの染毛力を弱めることがないようだ。もちろん、３０％も配合したら、薄まって、インディゴの色合いは薄くなるとは思うが、数％～５％程度までなら、ブラーミの作用を適度に引き出しながら、染毛力を弱めることなく、相乗効果を引き出せるのではないかと考えている。これについては、今後、さらに検討してみようと思う。

自然の色素は、当然ですが、薄めたら弱まります。

ヘナとインディゴをベースにした白髪染めに、他のハーブを混ぜ込んでいけばいくほど、ヘナとインディゴの染毛力を薄める、弱める結果になります。特に、インディゴは、シカカイやアムラ、アカシアカテキューなど、酸性の性質のあるものに弱く、酸性のものを多く混ぜれば、当然ですが、染毛力が弱ります。ただ、ここまでのところ、わかっているのは、ブラーミやマカは、薄める程度にインディゴの染毛力に影響を与える………少量であれば、マカやブラーミの効能を引き出しつつ、インディゴの染毛力をほとんど弱めることがないだろうと、そんなように考えています。