白髪が染まる仕組み

インディゴは塩止め後、色落ちさせるアルカリ性の石鹸シャンプー類は使用せずハーブで髪を洗う

Tさんからのお便り: まはさんが、私は使っていないけど、インディゴに酢を試されている項目を見つけて・・・ インディゴって、日本の藍に近いのですかね?(無知でごめんなさいね)髪に染めて青っぽくなった後の後、酸化によって落ち着いた黒っぽさを求めるならちょっと外れるかもしれませんが、藍って色止めに、塩を使うんですよね、染色では。ただ、藍で染める木綿(つまり植物繊維に用いられる)ので、蛋白異質の繊維である人髪に有効かはわからないのですが・・

この記事は以下の記事のつづきです
ヘナ後の酢止めで白髪が赤銅系にしっかり染まる

インディゴの塩止めは有効のようだ……?

Tさん: 藍って色止めに、塩を使うんですよね、染色では。ただ、藍で染める木綿(つまり植物繊維に用いられる)ので、蛋白異質の繊維である人髪に有効かはわからないのですが・・

インディゴの塩止めは有効のようだ

まは:なるほど、じゃ、実験してみないと………。インディゴ染め=藍染めをし、その後、塩で色止めしたものと、そうでないものが、どの程度の色のモチかを実験してみる必要ありますねーーーということで、早速、実験してみたのが、上の結果です。まず、2本の白髪束(ヤギ毛を使用)をマハラニ特選インディゴで藍色に染めたものを用意しました。酸化し、十分に発色した状態で、一本を真水に浸け置き、もう一本を塩水に浸け置き、色の落ち具合を観察しました。

まは: 上の写真では、とてもわかりにくいですが、Aの真水のほうは、わずかに水が黄色っぽくなっています。インディゴの何かの成分が落ちていると考えられます。それに対し、Bの塩水のほうは無色といった感じで、インディゴから何かが溶け出しているようには見えません。ただし、あくまで比較の問題でしかありませんが、どちらかといと、Bの塩水は、塩によって藍の色止めになっているのではないかなーーと思われますが、この仮説が有効なのかどうなのかを継続して検証していけばいいかとは思っていますが、とりあえず、今日の上の実験では、わずかに塩止めが色落ちをわずかに防止しているんじゃないかなとは思える感じです。

藍はアルカリ性の石鹸類で色落ちする

まは: 藍をどう止めるか、ということで、塩止めがいい、あるいは、酢止めがいいとか、いろいろとあるかと思いますが、上の実験では塩止め、わずかに効果らしきものが確認できたのですが、それ以上に、色落ちを防ぐために、石鹸(アルカリ)類で洗わないということがあるようです。一つ見つけたのが示唆に富む記事を見つけました。

参考記事(外部サイト)
藍染めの胴着 色止めの方法

まは: これは、藍染めの剣道着の色止めですが、そこで、藍染は酸性で染料が固定され、アルカリで色が溶け出すとあります。洗剤はアルカリ性のため、洗剤を使って洗うと色落ちしやすいというような内容ですが、これって、ヘアケアでも似たようなことがいえるのかな?と。。。早速、実験してみたところ………

インディゴ染めの後、石鹸シャンプー(アルカリ)類で髪を洗うと色落ちする!!

インディゴ染めの後、石鹸シャンプー(アルカリ)類で髪を洗うと色落ちする!!

まは: 3本の白髪束(ヤギ毛)をインディゴ染めし、それを丸一日放置して藍色に綺麗に発色させたものを用意。それをAはシカカイ洗浄液に浸け置き、Bは石鹸洗浄液、Cは真水に、それぞれ、一晩付け置いたもの。中央、Bの石鹸(アルカリ)液に浸け置いたものは、藍色が液に落ちて、藍色の液体になっている。相当の藍が落ちたようで、実際に、中央の白髪束は若干薄くなっている。アルカリの石鹸水で数回、洗ったら繰り返したら、藍色かなり薄くなるだろうと容易に想像できる。

インディゴ染めの後、シカカイなどのハーブシャンプーで、インディゴが濃く発色するようだ

まは: また、シカカイ(弱酸性)で洗ったものについては、色落ちはしていないように見えます。一番左のAでは、溶液はシカカイの粉の色であって、藍色がそこにあるようには見えないです。また、Aに浸け置いた白髪束の藍色は、他よりも濃いように見えます(上の写真の一番左の白髪束。)実際に藍色がどちらかというと、より紺色っぽく濃く発色しています。

仮説の結論:インディゴを使う白髪染めでは、塩で止め、また、アルカリ性のシャンプー類(特に石鹸シャンプー)はインディゴが色落ちするので使用しない。ベストはハーブシャンプーである。



白髪が染まる仕組み
ヘナインディゴ白髪染めの原理

白髪が染まる仕組み
実験ヘナやインディゴで白髪染め

ヘナ遊