ダマになりにくいヘナの溶かし方フランス料理風
Tさんからのお便り: まはさん、先日の染色の色止めのお話早速HPUP拝見しました。ありがとうございます。それで2010.2.10の記事で、ヘナがだまだまになりやすくて使い難いって記事のことで・・・まはさんのヘナの2003年度の凄く濃厚な恐ろしく粘るのを私体験しているんですが、ダマになって困ったことが無いんですよね・・。それって、実は料理と似ているんです。
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動画・ダマになりにくい溶かし方でヘナを練ってみました!水気はヘナの4,5倍で練りました
まは: 使用したのは、マハラニヘナ。50gに対し、水気をヘナの重量の4.5倍、225gで溶かしました。撮影後、このヘナで実際にヘナをしたところ、少し緩かった。軽くヘナが垂れてきましたので、2008年マハラニ特選ヘナの場合は、4.5倍が緩めのヘナで、4倍~4倍少しの水分が垂れにくい程度の水気でしょう。
フランス料理、ベシャメルソース(ホワイトソース)をダマにしないように作る方法
Tさん: 私、フランス料理の専門調理師って資格持ってる普通よりちょっと料理が出来る人なんです。それで、以前家庭向けに料理教室で教えていた時にベシャメルソース(ホワイトソース)がダマになって上手く作れない、綺麗に手早く作る方法をと生徒に言われて教えた事があって、それって、ヘナの練り方の応用になるみたいで、ホワイトソースって料理の本に昔よく記載されていたのは、炒めた小麦粉に少しずつ牛乳を加えて木杓子で伸ばしていくってやり方なんですが、あれって失敗するんですよね・・。実際は牛乳を一気に加えて手早く泡立て器で一気に攪拌するんですよね・・すると家庭で食べる分には全く気にならないくらい、ダマになんてならない・・・
水気の上にヘナを落として泡だて器でささっとかき混ぜ、すぐに水気を上から足して一騎に攪拌する
Tさん: で、ヘナなんですが、私の方法は、60度くらいに冷ました紅茶を使いますが、人によっては温度も溶液も様々なのでそれはお任せして、練る容器に、先に分量の水分(お湯・紅茶etc)を1/3~1/2を入れて、それから分量のヘナを浮かべるように投入。それを泡立て器で軽く下からさっと切る様に混ぜて直ぐに残りの水分を一気に投入し脇目も降らずに一気に混ぜます。
馴染ませ時間30分~1時間で、ほとんどダマもなくなり髪に塗れる
Tさん: が、これで終わらせないこと、これによって容器の底で水分が回らずちゃんと混ざらなかったホットケーキミックスか 天麩羅子の様になることを防ぐましたが、少しやはり固めの部分があるんです。それを30分から1時間後くらいに、もう一度、スプーン等で練ってやると、ダマは殆ど無くなり滑らかになります。私はこの時点でもう塗って ヘアキャップかぶって放置しながら室内で作業をしたり、又は眠ったりするんです。(時々指を突っ込んで色の展開を見ます。最初は指についたのを洗っても、殆ど色が残りませんが4~5時間くらいで赤味が強く出て指を洗っても結構残るようになります。それを過ぎていくと、ヘナペースト自体は色が出切ってきますが、指につけて洗うと比較的指に色が残りません)
冷えてしまうと黄色っぽく染まるので、冷やさないように注意すること
Tさん: これって生地の染色のタイミングと同じ。<ただしこれには温度が密接な関係があって、部屋が寒いときと保温していない時は、いくら長時間置いても黄色っぽく染まります>髪に載せて3時間後か4時間目位にしっかり加熱保温する、ことがポイントです。(私、ラグマットで横になって赤外線コタツ立て掛けて温めたり、ヘアカーラーの保温用のキャップ被ったりしてます。しっかり40分から1時間程度は加温した方がいいです。
ヘナの重量のおおよそ4.5倍の重量の水分で溶かす
Tさん: えっと、私今使ってるヘナ、2008年度産のですが、大体40グラムに対して水分(紅茶)を加えて200ccくらいに仕上がるように練っています。人に手伝ってもらう時には手早く塗ってもらえるので、仕上がりが175ccの固めに練ってもいいみたいです。夏場は塗ってから放置してる間に汗で垂れてくるから固めにしていますがね。
Tさん: というわけで、どんなに粘るヘナでも気になるほどのダマにはならずに愛用しています。参考になれば・・・料理教室みたいですね。
まは:いやーー楽しいですよ、料理教室風! ヘナの溶かし加減ですが、これ、2008年モノとか、2009年モノ、2007年モノ、それぞれによって水分がどの程度が違ってきます。だから、ほんと、難しいんですが、平均的にみてみたところ、だいたい、ヘナの重量の4.5倍くらいが普通の練り加減でしょう。ヘナ100g だとしたら、水分が450gですね。で、硬めに練りたい………絶対に垂れては困る場合は、ヘナの重量の4倍くらいの水気で様子を見ます。水気が少ないと、よりダマになりやすくなりますが、垂れては困る場合は、水気を減らすか、あるいは、普通に4.5倍の水気で練って、塗る直前などに、ヘナの粉を少しまぶして、少しだけ硬めにして塗るといった方法を使います。逆に柔らかいペーストにする場合はヘナの重量の5倍程度の水気です。これは各人、好みがありますので、毎回、ヘナを溶かしながら好みの硬さ、柔らかさを見つけてほしいと思います。実際に、Tさんに教えてもらったやり方で、ヘナを練ってみたところ、やはりダマになりにくかったです。皆さんも、ぜひ一度、試してみてください。