ヘナペーストを24時間寝かせるとヘナペーストは見事に茶色に変色し、いかにも染まりそうに見えるが、実際は染める力は衰えている。今回、極端なやり方として、ヘナを溶かしてから48時間寝かせたものと、1時間寝かせたものとで染毛力の比較をしてみた。その結果が上の写真。
洗い流した直後は48時間寝かせのペーストが色濃く見える
が、酸化による色の深まりはなく、逆に自然乾燥しているうちに色が剥げ落ちてくように見える。
自然乾燥させると1時間寝かせものは酸化により発色促進され色濃く発色する
1時間寝かせのものは洗い流した直後は発色は十分ではない。薄くオレンジに発色しているが、これが自然乾燥中にぐんぐんと酸化によって色濃くなる。
ヘナは水に溶かされた時から、酸化が始まっている。おそらく酸化によってローソニア色素(ヘナに含まれる色素)が赤オレンジに発色してくるため、ペーストを寝かせば寝かすほど、ペーストは茶色に変色してくる。
ところが、今回のように長く寝かせたペーストはほぼほぼ酸化が終了しているため、自然乾燥によって色が深まることはないばかりか、色が逆に薄くなっていく。
ヘナ塗布の際、ペーストを長く寝かせ色濃く茶色に変色したもののほうがよく染まるように見えるがこれは誤りである
誤りであるのは、あくまでヘアケアの場合。皮膚に模様を描くメンディアートの場合はこれは正しい。ヘアケアとメンディアートでのヘナペーストの作り方の違いが混同され、髪染めの場合のヘナも一晩寝かすとしているが、誤った使い方です。
そもそもヘナを一晩も寝かすと臭くて、塗布するのが嫌になります。
色のことは一旦脇においておくとして、ヘナを一晩寝かして使用するのは、別の意味でも一切おすすめしない。別の意味=匂いです。ヘナを一晩寝かせると、臭い臭い、まはの場合はまったく塗布する気持ちにはなれません。精油などでカモフラージュすれば使えなくもないですが、そもそも匂いはそこにあるわけで、、、、。もともとヘナは自然の草木の葉。そこには酵母やら天然の菌がついています。それが一晩寝かせることで発酵してくる?、あるいはヘナに含まれるローソニア色素というものの性質で、長時間寝かせると匂いが強烈になってくるというものなのか?なぜ、寝かせると匂いが強くなる理由についてはまだはっきりとわかりません。
ヘナの作用を楽しむ、ヘナの心地よい使い心地を楽しむには長く寝かせないこと
ヘナは単なる白髪染めではありません。せっかくヘナするのですから、その心地よい使用感、デトックス作用を楽しみたい……そのためにはヘナは溶かして30分~1時間の間に塗布する。これをおすすめしていますし、これが正しい使い方です。
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