ヘナの安全性

なぜ重金属がヘナに検出されるようになってきたのか?

ヘナ

重金属は、ヒ素、水銀、鉛、カドミウム

重金属の推移を、ヘアケアに使用される各ハーブについてウォッチしている。ヘナやインディゴなど、単純にヘアケアハーブだけの問題ではなく、インドの環境問題ということになる。なにしろ、野生の植物にすら僅かながらも重金属が検出される時代になりました。

その状況を毎年見ているが要注意な状況と判断できる。重金属の中でも、鉛はほとんどの場合、検出される。もはや鉛が検出値以下などという結果は信用に値しない検査結果だということを示しているに過ぎない。インドの環境は高度成長の中、日に日に悪化していっていると思ったほうがいいのかもしれない。だから、常に監視していく必要がある。

実際上は、ヘアケアにおける多少の鉛の検出ということは大したことではない。そもそも、食べるものではないし、毎日使うものでもないからだ。ところが、食用植物に同様の結果が出ていると想像されるため、食用の観点からするとこのまま放置しないほうがよいという状況なのだろうと思う。

重金属の基準がわからないと、検査結果が読み取れない。

重金属はないほうがいいに決まっている。ただ、ないこと自体がそもそも、もはや不可能。だったら、どの程度まで許容されるのか、その基準をしっかりと決めておく必要がある。まはは、鉛については、10ppm未満と自主的な基準を設けている。これは、日本のお米の鉛の許容値が2ppmという基準であるので、それから類推的に自主基準を定めている。お米は日本人が毎日摂取する食品にある基準値と、外用の化粧品で、たまにしか使用しないヘナの場合の基準値は違ってくる。詳しくは知らないが一般的に、化粧品における重金属は200ppmまでが許容値らしい。実際、あるメーカーの重金属データの情報を聞いて驚いた。重金属の鉛は80ppm程度、その他もそこそこの値が出ているという。一般的に化粧品の重金属の許容値は高いらしい。

そもそもがなぜヘナに高い値の重金属が検出されるようになったのか?

理由は簡単です。潅水です。天然の雨水には、微量の重金属が含まれています。特にインドではトラックには鉛添加の燃料が使われているため、それが大気中に撒き散らされ、雨などで落ち地下水に浸透していく。あるいは工場の排煙や石炭を燃やす発電システムが大気中に重金属を排出し、地下水に浸透していく。この地下水をくみ上げて潅水すると、潅水された植物に重金属が濃縮していきます。これがヘナにも起こっている。ヘナに高濃度の重金属が検出される場合は間違いなく潅水栽培によるヘナなのです。

そもそもが高い値の重金属が想定されるヘナの葉は一切買い付けない

言い換えると、重金属を避けるには、雨水のみで育ったヘナを買い付ければよいのです。この見分けは実は、ヘナの葉を見ればすぐにわかります。潅水によって育ったヘナの葉は、薄く大きく、植物でいうと徒長したような形状になります。雨水のみで育ったヘナの葉は肉厚になります。これらがヘナの葉の形状での識別で、さらに、産地です。満足に飲み水もない地区で育っているヘナを狙うのです。飲み水も十分ではないため、ヘナにも潅水をするはずもなく、間違いなく雨水だけで育ったヘナの葉だということになります。そして、最後に、買い付けの際に、念には念を入れて重金属検査しています。こうしたヘナの葉の形状チェックと産地チェックをしているため、いままで高い値の重金属が出たためしはありません。ちなみに2015年産マハラニヘナは鉛2ppm未満。日本のお米の鉛許容値と同等です。なお、マハラニヘナの場合、現時点では、この様な買い付け方法のため、鉛以外の重金属は検出値以下となっています。


ヘナの安全性

ヘナの収穫から粉末化、パッキング工程、箱詰めまで………。 ヘナがあたなに届くまでのお話をちゃんと語れるからこそ、皆さんに自信をもってオススメできるのです。

ヘナ遊