ジェシタマッド(リコリス)は、最高の喉アメのように作用する

ジェシタマッド(リコリス)で喉の緊張や痛みなどが和らぐ

ジェシタマッドの木の枝を乾燥させた状態。このまま、煮出すと、ジェシタマッドの煎じ薬となる。粉末の場合は、煮出し安いが、少し粉っぽくなる。

咳止めのアーユルヴェーダ・喉によいハーブ・ジェスタマッド（リコリス）やアドゥルサ

職業上、話すことが大切な場合があります。教師、セールスマン、宗教者、歌手、俳優などの職業では、声のケアをすることがとても大切です。そんな場合は、ジェシタマッド(リコリス)を口に含ませておくと、喉の緊張や痛みなどが和らぎます。ジェシタマッドは、最高の喉アメのように作用するに違いありません。

私の患者の一人で、歌手のスニタが、あるとき、私のところにやってきました。「先生、私の咽頭が緊張しているか、喉が痛いときには、どんなハーブがいいのでしょう？」と質問してきましたので、私は、「あなたはどんなハーブを摂っているの？」と質問したのです。すると、彼女は、木目の粗いジェスタマッドの粉末を差し出して、「この粉末を水と一緒に飲んでいるんです・・・」と言いました。私は「一つまみのジェスタマッド粉末を舌の上か舌の舌におき、ゆっくりと飲み込んでいくのよ。それとね、その粗悪なジェスタマッドの粉末は使うのはおよしなさいね。このソフトで木目の細かいジェスタマッドの粉末を使いなさい」と言いながら、私はドクタージェイン製のジェスタマッドとシャンギール（クミンの一種）を彼女に与えました。この二つの粉末をよく混ぜ合わせ、それを舌の下に含ませておくといいのです。演技したり歌ったり、朗読する３０分くらい前に、この粉末を舌の下に含ませておくのです。あるいは、小匙１杯を２００ｍｌの水に溶かし、ボトルに入れてよく振ります。喉に緊張などが出てきたら、このボトルの水をすすりますと、喉がすぐに楽になります。

かすんでいた声が、ジェシタマッドで元にもどった

このジェスタマッドについての、私自身の体験をお話しましょう。それは、1991年の秋、ドアーダルシャン（ボンベイのテレビ局）で、「私の美しい家庭」という番組で、二つのプログラムに出演するように要請されました。その一つが「スキンケアのための薬用ハーブ」というプログラムで、もうひとつが「ヘアケアのための薬用ハーブ」でした。この二つのプログラムは同じ日に、３０分の休憩をはさんで、続けて収録されることになりました。ところが、その撮影の前々日、それはとても寒い日の真夜中に、帝王切開の手術をしなくてはならなくなりました。そして、撮影当日の朝、起きてみると、喉がひどく痛く、声がまともに出ませんでした。このままでは、プログラムに出演しても、声が出ないのではないかと心配になりました。それで、このジェシタマッドとシャンギールの粉末をもってでかけたのです。撮影スタジオに入って座ると、私の喉はまた、いがいがして、声がかすんできました。そのとき、用意してきた粉末を舌に含ませると、数分で声が戻ってきて、無事、テレビ番組の収録ができたのです。＜ドクタージェインのハーブブックより抜粋翻訳＞

まはコメント：シャンギールはクミンの一種ですが、必ずしも、シャンギールがなくても構いません。ジェスタマッドだけを舌に含ませておく方法でも十分な効果が期待できます。