質問:ヘナにピクラミン酸という薬品添加物が混ぜられていることがあるそうですが。。
まは: ピクラミン酸について、詳しくは知りませんが、たぶん、染色効果を高めるための薬品だとしたら、それは十分にありえる話しでしょう。 全部のヘナに混ぜられているということはありえませんが、でも、ヘナって、インドからのものでしょ・・・まは、インドの事情、よく知っています。インドは、なんでもありの国だから、ピクラミン酸とかいう名前の薬品や、さらにもっと別な薬品添加物がヘナに混ぜられて、しかもそんな薬品を配合しているという表記もなく「ナチュラルヘナ」として販売されていたとしても・・・それはインドの話だから、十分にありえると思います。
- 参考:
- インド万歳!
インドでは、添加物への規制があいまいなうえ、消費者も添加物をあまり気にし ない
ヘアケア製品に関して、インドには、現在までのところ、規制、というものが厳格でないようなんです。言い換えれば、やりたい放題。食品でなければ、何らかの保存料の含有していることを明記する必要もないし・・・っていうか、食品であっても実質上の義務はあったとしても、いい加減ではないかなと思います。
なぜそんなことを言うかというと、インドでは暑いため、穀物には、すぐにコクゾウ虫が発生します。まはが買っている無農薬栽培の米や豆にはすぐに虫がわきます。ところが、普通のお店の穀物類にはあまりコクゾウ虫がわいている様子がない。理由は、ホウ酸などの毒物をごく微量混ぜているから、虫がわかないんだよとインドの友人が教えてくれました(穀物にホウ酸添加の表記もなく、まったくわからない)。そういえば、インドのミルク、腐りますから、塩素類の薬品を一定量必ず混ぜて出荷するんだそうです(これも一時、ミルクの実態などとしてテレビで放映報道スクープされ話題となったが、それきり皆、忘れてしまったようです)。はっきりいって、インドが暑くて、ミルクもすぐに腐るからと塩素系の殺菌剤を混ぜて販売している!食品でこんな状態のお国柄ですので、それが外用となれば、かなりいい加減じゃないかなと思います。たぶん、インドで一般的には、添加物ということで配合比率が低ければ、別に、ピクラミン酸やPAP、PPD、ゴールデンダイアモンド着色料、そのほかの薬品・・・たくさんの薬品がありますでしょ・・・外用の場合の添加物は別に記載の義務がないか、あっても実質誰も守っていないようです。なぜかというと、インドの消費者は多少の細かいなど誰も気にしないっていういか、逆に、多少薬品を使ったほうがいいじゃないかと、その程度の消費者意識ですから・・・ミルクにも塩素系の殺菌剤を使ってあるほうが腐らなくていいわ、程度・・・。ちなみにまはは、塩素入りの店売りミルクが怖くて、たぶん、何かの間違いで、かなりの濃度塩素が混ざってしまったのミルクを開封した時、ミルクから強烈な塩素臭がしてきて、そんな体験をしてからというもの、昔ながらの牛の生絞りミルクを毎日運んでもらっています。
まはも添加物ヘナを使ってたことがある!!添加物に気が付いてショックした
そんなおおらかな国、インドで、かなり昔になりますが、市販されているヘナを 購入して練っていて、あれって、思っ て、むむっと、何と、これ、薬品入っている!って、気が付いたときに、まは、愕然と しました。(成分にヘナとのみあって、もちろん添加物の記載はあるはずもなかった)
添加物は、白い皿の上で、ヘナを溶かしたら、わかることがあるんです(全部の添加物ではありません)。 薬品はすぐに水に溶けて、その色を発色します。ところが、自然のものであるヘ ナは、ヘナ特有のオレンジ赤っぽい色を発色するまでに、時差があるんです。 たまたま、偶然、溶かしてすぐに観察していたから、気が付いたけども、普通はまずわからないです。わからないから、安心して、しかも微量だったから、使っていてもわ からなかったけども、薬品入りのヘナを使っていた!とショックでした。 以来、インドの市販のヘナは使うのをやめました。
ヘナには、だいたい二種類のタイプ(目的)の薬品添加物が混ぜられる
ヘナ添加物1…人工着色料
ヘナの色、粉の色ですが、これを緑っぽく見せるための人工着色料で、主にダイ アモンド・グリーンと呼ばれる着色料が使用されていますが、これだけではない ようです。言い換えると、ダイアモンドグリーンを使用しているのは、どちらか というと高級な部類のヘナで、安物には、色粉のようなものを配合するし、どん な薬品を使用することが多いのかは、ちょっとわかりません。着色料はたくさん あるはずなんです。緑色何号もあるしね・・・いろいろ。インドの場合は、とに かく規制が緩いので、いろいろな安価な薬品があると思います。
ヘナ添加物2…染毛効果のある薬品
ヘナの染毛効果を高めるためのヘアダイ成分など。ヘナで濃く染めたい・・・言 い換えると、白髪がオレンジっぽくなく、濃い茶系に染まるように薬品で調節す る・・・その染まり方も匠で、大変に上質なヘナで染まった感じ・・・自然な感 じで、とてもよく染まるヘナと似せた感じに染まるように、薬品を使ったりもす るんですね。目的に応じて、どんな薬品をどの程度の量を使うかは、その道のプ ロの仕事でしょう。ちょっとだけ染を向上させるために、微々と混ぜる方法から(まはが昔使っていたヘナはこちらのタイプだった)、 髪がもろに真っ黒に染まるヘナ(PPDなどの添加物入)もあります。もちろん、 実際にどんな薬品が使われているのかは、調査したら、いくらでも出て来るんじ ゃないかなと思います。
ヘナの検査だけで、ヘナの安全性は確保できない
いつも、ヘナの検査をお願いしている研究所に聞いたところ、薬品には、実にさ まざまな種類があり、何が入っているか、わからない状態で、何かが混ざってい るか混ざっていないかを検査するのは、至難の業・・・言い換えると、あらかじ め、ヘナに混ぜられうる薬品を特定しておいて、それが入っているか否かのテス トを行うことが現実的だと、そんな話をしていました。人工着色料のダイアモン ドグリーンが混ざっているか、否か、あるいは、ジアミンなどが混ざっているか 否か・・ピクラミン酸が混ざっているか否か、あらかじめ、検査する薬品を指定 して、その薬品の検出テストはできるが、そういう検査ではなく漠然とした検査 の場合・・・何らかの薬品が混ざっていないかという検査になると、何百何千も の薬品を一つ一つを検査でしながら消去していく作業を延々と実施することにな り、費用的にも時間的にも現実的でないと、そんな話でした。
だから、まはは、ヘナの安全性を検査だけに頼ることは、やめにしました。 早い話、検査で、ダイアモンドグリーンやジアミン、ピクラミン酸が混ざってい ないと、そんな結果が出たとしても、それだけでは安全と言い切れないってこ となんですから・・・・。
インドという特殊事情のあるお国柄では、ヘナの安全性を確保するには、ヘナを産地から押さえていくしか、方法がない
じゃ、どうしたら、安全性を確保できるのか?というと、それはひとつしかあり ません。もとを押さえるんですね。 ヘナの葉の買い付け、ヘナの葉を産地から押さえ、ヘナの葉の粉末化の製造行程 を押さえ、パッケージされるまでを、きちんと抑えていく・・・ とても骨が折れます・・・でも、まは自身、インドのどこかの製造元や問屋など から、素性のよくわからない=どのように製造をされたか、いつの収穫のヘナか もわからないヘナを使いたくないと思ったんです。・・・インドという特殊事情のあるお国柄では、ヘナの安全性を確保するには、 ヘナを産地から押さえていくしか、方法がないんですね。
ヘナに記載されている年こそ、ヘナの安全性への、こだわりの結果なんです
きちんと素性がわかるために、それなりの努力をしている、そういった努力の結 果として、収穫の年月を公開している。2012年収穫ヘナとか、 2013年収穫と、ヘナに年月がつけられているんですね、。 2013年収穫のヘナだったら、このヘナは、2013年収穫に収穫され、そ のヘナの葉を買い付け、粉末化したと・・・これを言い換えれば、ヘナの素性を 収穫から抑えていなければ、収穫年月を公開することはできないんです。
製造年月だけでなく、収穫年の記載こそ、安全性への、こだわりの結果なんです。
ヘナの安全性
インドではヘナに対する安全意識は高いとはいえません。昔から使っていたから使っている、、よく染まるほうがいいので、多少の薬品が入っていても、特に気にすることはしない。。。ヘナに期待しているものが特に安全性ではないのです。