ヘナの安全性

質問:化粧品登録されていれば安全なヘナ?

質問 こんにちは、まはさん。いつもお世話になります。美容師のYです。ヘナの安全性について、ちょうどまはさんに伺いたいなぁ、と思っていたところに興味深い「ピクラミン」の話がアップされていましたので質問です。日本におけるヘナの化粧品登録の安全性の問題です。今まで化粧品登録されているヘナであれば安全であると、お客様に言ってましたが「ヘナの検査だけでヘナの安全性は確保できない」というまはさんの言葉はインド事情だけでなくて、日本の化粧品登録制度にも当てはまるのでしょうかね?だとすれば、非常にショックですね。法の網目をくぐってというか、、、いや、もしかして日本の会社もだまされている可能もあるのか、、、、。とうことで、質問は日本の化粧品登録制度によるヘナの安全性も「ピクラミン」の記事に書いてある内容と同じようなことがいえますか?よろしくお願いいたします。

ヘナ粉末が、100%のものであることを、検査で、どのように、客観的に証明できるのか?

まは: このご質問は、ある意味、とても重要なんです。 というのは、これは、ヘナについての、根幹部分に関する質問です。 まはは、ヘナを使っているときに、これが100%のものであることを前提に、いろいろと実験や遊びをしているし、また、記事を書いています。でも、それが100%でなかったら、根っこの部分が崩れてしまうんです。ところが、ヘナが、100%のものであることは、検査などで、どのように、客観的にわかるんだろう?ってこと・・・この発想から、考えていたら、行き詰まりました。

ヘナの検査は完璧ではない

まは: このピクラミンだか、という得体の知れない薬品の話を聞き、なるほどと、こんな薬品もあるのかと、じゃ、次からは、検査項目の薬品のひとつに入れようと、そこまではいいでしょう。でも、そのリストは、どんどんと膨らんでいく可能性があります。言い換えると、今後増えることが予想されるリストは、実は不完全なんです。

まは: いままでは、ヘナに混ぜる着色料やジアミンなどのヘアダイ成分をきちっと検査していればよかった。これからは、着色料やジアミン、ピクラミン酸を検査していればよいと・・・話は、そう単純ではないんですね。たぶん、新手新手の薬品がどんどんと投入されたり、自然のものも投入される・・・実は、ヘナに、別の草を混ぜこんでいる、ヘナ100%とされるものも、少なくありません。ヘナで染まりやすいために、ヘナの染まりを落とすための目的で、そ知らぬ顔して、カッシャヘナとかね、いわゆる雑草の類を混ぜ込んだりします。まはは、ムンバイのある現地企業の出す100%ヘナを使ってみて、おったまげました。ええーー、ちょっとここのヘナ、ずいぶんと使用感が違うなーーーと、で、あとでわかりました。あそこの100%ヘナは、カッシャなどの雑草を混ぜているんだと・・・安いカッシャでヘナを増量しながら、しかも、ライトオレンジなんて、感じで、色を薄めたりする・・・薄色のオレンジ ヘナを作るのに使われる?のかなと思ったりもしました。

ヘナは、世界がマーケット

まは: ヘナは、世界がマーケットです。世界を相手を商売ができるというハーブもなかなか他にはないと思います。だから、 当然数え切れないヘナ業者がいます。数が多いだけに、彼等がどんな業者なのか、どんな人がどんな気持ちでやっているのか、わかりにくくなります。正直、インドの特殊事情があり、どの業者を信用していいか、わからない状態で怖いです。もちろん、全部じゃないと思いますし、中には、世界の水準でものごとがわかるよい業者もいると思いますが・・・。

まは: この間も、確か、マレーシアに大量に輸出されたヘナ・・・これには、ヘアダイ成分(PPD)を添加するように、発注元から指示があって、業者が添加したと聞きました。これらは、マレーシアで、ヘナ関連製品に加工されたりし、たまに日本にもマレーシア製のヘナ製品が入っていたりします。

まは: あるいは、カッシャヘナ、これは、「カッチャ」、「アワル」とか呼ばれている植物ですけども、これを現地の業者が大量に中東方面に輸出していました。カッチャには、ヘナのような色素成分がなく、なんとなく粉末の状態がヘナに似ているので、これにヘアダイ成分をまぜて、いろいろな色に染まるヘナ関連製品を作る、その原材料に使用される、あるいは、ぶっちゃげた話、価格がヘナよりも安いので、これに赤茶に染まるヘアダイを混ぜて、ケミカルヘナとして販売される。インドの産地から離れ、末端にいけばいくほど、素性が怪しくなってきて、いろいろな危険性もともなうと思いました。

質問:化粧品登録されているヘナだから安全と、言い切れないんでしょうか?

質問:もしかして「ヘナの検査だけでヘナの安全性は確保できない」というまはさんの言葉はインド事情だけでなくて、日本の化粧品登録制度にも当てはまるのでしょうかね?だとすれば、非常にショックですね。法の網目をくぐってというか、、、いや、もしかして日本の会社もだまされている可能もあるのか、、、、。

ヘナはインドから来ますから・・・・つまりほとんど規制などないインドから、なんらかの薬品が添加されたヘナが巡り巡って日本にヘナ100%として入ってきているということはないとはいえないと思います。さらには、日本でインドのパッケージのまま売られているものだってあるでしょ・・・げって思っちゃいます。まはは、インドの方には申し訳ないけども、インドで売っているヘナは使う気がしません。前にも話しましたが、以前、まはがインドで使っていたヘナ、あるときに、薬品入りであることがわかり、ええーーーと、まははずっと微量ではあるけども、薬品入りのヘナを使っていたことがわかり、がく然としました。それ以来、不信感からか、インドの店からはヘナを一切買わなくなりました。とはいっても、使っている分には、まったく問題はなかったんですが、まぁ、気持ちとして、微量ではあっても薬品入りは使いたくない・・・。

化粧品登録されているヘナは、より安全かもしれない?

質問:質問は日本の化粧品登録制度によるヘナの安全性も「ピクラミン」の記事に書いてある内容と同じようなことがいえますか?よろしくお願いいたします。

化粧品登録されているから、安全なヘナ、とは、何の保障もありませんが、化粧品登録されている場合は、より安全かもしれないと思います。言い換えると、化粧品登録されている場合は、何かあったときに製造者に一定の責任が発生するため、製造者は、その安全性を確保するために、いろいろな努力をす る。。。。その努力が結果として安全性となるのであって、その努力を怠っている業者、つまり、インドから100%のヘナですよ、どうぞと、そして、はいそうですか、じゃ、その100%のヘナをできるだけ安く売ってください、なんぼです?・・なんてやっていたら,安全性が確保されているとは言い切れません、つまり危ない商品を100%ヘナとしてつかまされるリスクあるってことですね。これはあくまでリスクの問題であって、確かに100%のヘナである可能性もあるかもしれません・・・だから、早い話、巡り巡ってくるヘナについては確かなことは言えないってことなだけです。さらに補足的にいうと、化粧品登録されていないヘナの安全性云々を語る意味はありません。そもそも、化粧品登録されていないヘナは、つまり、染料として売られている製品は、かりに何かまずい製品であったとしても、仮に薬品がたっぷりと使用されていたとして、なんらかの問題が出たとしても、それはあくまで染料であり化粧品(ヘアケア製品)ではないわけで、それを使用するのは使用する側の判断で「勝手」に使っていることであり、それを提供する側になんらの責任はない…いいかえると、提供する側は、責任がないが故に、心理的に、安全性を確保する努力が十分でなくなるかもしれないということなんです。そういった、あくまで心理的な物事から、化粧品登録されているヘナは、より安全「かもしれない」とはいえるでしょう。

質問:もしかして日本の会社もだまされている可能もあるのか、、、、。

実態は、どうなのかは、正直、わかりませんが、ありえなくはないと思います。そもそもヘナ100%ってことで、検査するのは、PPDやPAPや着色料のダイアモンドグリーンあたりが関の山でしょ。検査とは、あらかじめ添加されている薬品名を想定して行うわけで、想定外のことがあるわけなんですね・・そう今回はピクラミン酸云々という添加物が出てきたし、次回は他のものが出てくるかもしれない。

安全性は、ヘナの葉を産地から確保するしかない

ヘナの安全性を検査結果に頼るのは、これは、若干、心もとないし、なんとなく、疑心暗鬼になってしまいます。ひょっとして何か別の薬品が混ざっているじゃないかなってね。だから、気持ち的にも、安全性を100%確保するには、ヘナの産地から、ヘナの葉から押さえてしまうしかないと考えたわけなんです。でも、この方法の欠点は、買い付け量、これ、限られています、年に一回の10月~11月の収穫期に予想量のヘナの葉を買い付けます。でも、途中、足りなくなったら、売り切れゴメンになっちゃいますね。足りなくなったからといって、どこからか、買い付けてくる、ということは一切ご法度です。すでに粉になっているものには、決して手を出さないことで、安全だと言い切れるわけなんで、もし、どこぞのインドの業者からすでに粉末化されたものを仕入れてきて、検査して、安全ですと・・・それ、ちょっと不安でできないです。

葉から買い付けて、粉末化してもらって、遊んでいたら、ヘナの本当のよさに開 眼してしまった・・・

毎年、買い付けてもらったヘナの葉を粉末にしてもらって、最初のサンプルが届きます。はっきりいって、ドキドキなんですね。葉での買い付けでは、実際にどんな粉末になるかは、予想できないんです。 まぁ、こうじゃないかなーーーと想像はしているんですが、確かじゃない。染まり具合やら、頭へのあたり具合、どうかなーーーって、で、先週収穫され、乾燥され、テスト粉末化され、今週にまはのところにサンプルが届くといった感じで、ヘナのテストをしていたら……

ああ、ヘナって、安全な白髪染めやトリートメントだけじゃなかった!

ということが、体というか、この頭でわかってしまったんですね。収穫乾燥粉末化したてのもの、このヘナを頭にのせていると、その違いにがく然としてしまうわけなんです。だから、ある意味、安全性だけにこだわっているのも、発想の貧困かもしれません。安全だったら、それで、よいヘナなのか?ということなんです。ヘナが安全なものである=余計なものが含まれていないとして、大切なのは、そこから先なんですね。まはにとって、ヘナは最良の白髪染めであり、最良のトリートメント剤でりあり、シャンプーであり、それ以上のもの!なんです。実は、まはにとって、ヘナは、「それ以上のもの」の部分がすべてなのかもしれないです。それ以上の部分とは、簡単に言ってしまえば、まぁ、ヘナの、天然のハーブとしての薬効ってことかもしれません。

畳とヘナは新しいほうがいい

日本人なら、新しい畳の、あのなんともいえない草の香り・・・たぶん、好きだと思うんです。新しい畳の臭いをかぎながら、癒されるているはずだと思いますヨ。そして、新しいヘナも、なんともいえない草の香り・・・ヘナ中に芳しい草の香りが漂い、頭にのせているときの感覚が違うんです。「2006.11月収穫」のように、収穫された年月が表記されているのは、そういった理由があるんです。つまり、収穫から1年以内は、新しいヘナということで、新しいヘナのよさをお試し下さいねってこと。そして、収穫されて2年目だったら、じゃ、薬効はちょいと落ちてきているかも知れなけども、色はちゃんと染まるし、トリートメント効果もありますよーーと、そんなことがわかるために、まはのヘナには、収穫年月を明記してもらっているのです。


ヘナの安全性

インドではヘナに対する安全意識は高いとはいえません。昔から使っていたから使っている、、よく染まるほうがいいので、多少の薬品が入っていても、特に気にすることはしない。。。ヘナに期待しているものが特に安全性ではないのです。

ヘナ遊